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「新しい学校」手探り 机合わさず給食・時差登校・広い部屋活用…(2020年6月1日掲載)

2020/6/1 22:34
給食の前に消毒液で机を拭く東中の生徒=福山市(撮影・井上貴博)

給食の前に消毒液で机を拭く東中の生徒=福山市(撮影・井上貴博)

 ▽流行第2波 広島も警戒

 新型コロナウイルス禍は、学校の日常の風景を様変わりさせた。広島県内の公立の小中高校で1日、約1カ月半ぶりに授業が再開。学校給食も始まった地域では、子どもたちに机を合わせて給食を食べさせることをやめた。時差登校も広がった。緊急事態宣言の解除後、北九州市の小学校でクラスター(感染者集団)が発生した中、各校は流行の第2波に神経をとがらせる。

 学校給食を再開した福山市。東中では給食の時間、生徒同士の机の間隔を大きく空け、給食当番が消毒液で机を拭いて回った。感染拡大前には5、6人のグループで机を合わせていたが、全員が授業と同じように前を向いて食事した。

 2年野坂誠人さん(13)は「机を離すのは感染を防ぐためには仕方ない」。高橋延昌校長は、北九州市の小学校でのクラスター発生に触れ、「学校が感染源にならないよう緊張感を持ち、できる限りの対策をしていく」と力を込めた。

 時差登校を導入したのは、生徒の約4割が公共交通機関で通う井口高(広島市西区)。通勤通学ラッシュの時間帯を避けるため始業を40分遅らせた。げた箱は校内の各所に分散。廊下と階段の中央に線を引き、教員や生徒は右側を一列で歩くことも決めた。

 矢野修嗣校長は「生徒は長期休校に加え、行事や大会の中止でつらい思いをしている。心身ともいっそうのケアを心掛けたい」と気遣った。

 「3密」を避けるため、教室以外の広い部屋を有効活用する動きも。吉田中(安芸高田市)の1年生は5月18日の自主登校の開始時から、武道場に机を持ち込んで授業をしている。高陽高(広島市安佐北区)では体育で体操着に着替える際、教室の2倍以上の広さがある多目的室を使う。

 夏に向けて暑さが本格化する中、感染予防と熱中症対策の両立も課題になる。東広島市や府中町は、体調不良になった際や熱中症の懸念がある場合のマスク着用の在り方を検討。室内でも児童生徒が互いの距離を十分に保っていれば、マスクをしなくてもいいと認める方向で議論している。(城戸昭夫、木原由維、吉原健太郎) 

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