地域ニュース

福塩線、生徒向け「3密回避」便 三次―吉舎、臨時列車で時差登校(2020年6月1日掲載)

2020/6/1 21:07
臨時列車の発車前、JR福塩線の運転士(右)に花束を贈る日彰館高の生徒

臨時列車の発車前、JR福塩線の運転士(右)に花束を贈る日彰館高の生徒

 通学時の列車内の「3密」状態が課題となっていた、三次市内を走るJR福塩線で1日、三次―吉舎間の臨時列車の運行が始まった。新型コロナウイルスの影響で臨時休校していた広島県立高校の再開に合わせ、JR西日本広島支社が増便。沿線の日彰館高(三次市吉舎町)は、7時台を3年生、8時台の臨時列車を1、2年生が利用する時差登校で混雑を避けた。

 「いつもは立っている人で隙間がないが、今日は拳一つ分の余裕があった」。吉舎駅に午前8時48分に到着した臨時列車に乗っていた日彰館高2年の山田柚葉さん(16)は、列車内の混雑緩和を実感した。1両編成に約100人がひしめいていた普段と比べ、この日は6割程度の約60人に減ったからだ。

 吉舎駅が最寄りの同校にとって、福塩線は三次方面から通う大半の生徒が利用する公共交通。この日から、三次駅午前7時40分発に加え、8時15分発の臨時列車が運行。同校も、始業時間を35分遅らせ、学年別の時差登校を呼び掛けて通学時の「3密」状態の回避を図る。

 三次―吉舎間にある塩町駅までは、同じ線路を芸備線が走るため、塩町駅が最寄りの三次青陵高(同市大田幸町)も協力。同高の生徒は福塩線の利用を自粛し、7時49分発の芸備線で通学した。3年の丸山悟さん(18)は「福塩線に乗った方が始業時間まで余裕を持てるが、皆が通学しやすいよう協力したい」と話していた。

 運行開始に合わせ、三次駅では、日彰館高の生徒が運転士に花束を贈った。同校の三谷浩雄校長は「新型コロナ対策への心意気を示してくれてありがたい」と感謝していた。(小山顕、石川昌義) 

関連記事「通学不安な「3密」列車 三次から日彰館高、1両編成に生徒100人」

関連記事「「新しい学校」手探り 机合わさず給食・時差登校・広い部屋活用…」

関連記事「タブレット、前倒しで年度内配備 広島市教委」

関連記事「夏・冬休みを短縮の方針 竹原市教委」

関連記事「広島県立高、エアコンも県費で 夏の補習視野、5月分から」


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧