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奥出雲おろち号終了へ JR西方針、車両老朽化で23年まで

2021/5/27 23:01
2023年までで運行終了する方針が明らかになった奥出雲おろち号(4月18日、JR出雲市駅)

2023年までで運行終了する方針が明らかになった奥出雲おろち号(4月18日、JR出雲市駅)

 島根県東部を走るJR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」について、JR西日本が2023年までで運行を終了する方針を固めたことが27日、分かった。車両が老朽化し、安全管理が難しいと県に伝えた。新型コロナウイルスの影響もあって路線の利用が低迷する中、丸山達也知事は沿線市町と連携して運行継続を求めていく考えを示した。

 同県によると、26日にJR西米子支社の担当者から説明を受け、沿線などの雲南、松江、出雲市と奥出雲、飯南町、広島県に伝えたという。同支社は取材に対し、「廃止を含めて検討している。最終調整中で近日中に発表する」とした。

 おろち号は1998年から運行。例年4〜11月の週末や休日を中心に木次(雲南市)―備後落合(庄原市)間の60・8キロを走り、山陰線出雲市駅発の便もある。ディーゼル機関車と開放的な客車が連なり、20年は約6千人、コロナ禍以前の19年は約1万3千人が利用した。

 同支社によると、当初から使う車両が、製造から50年近く経過。部品の調達が難しくなっているという。運行やPRの費用は沿線市町が一部支援している。

 宍道(松江市)―備後落合間を結ぶ木次線は1916年に運行開始。同支社によると、2019年度の1日1キロ当たりの平均通過人員は190人で、JR西管内の51路線の中で2番目に少ないという。

 丸山知事は「おろち号は沿線の観光振興の重要な柱。廃止すれば乗客が減り、路線存続にもプラスに働かない。自治体側の支援強化なども視野に継続を要望したい」と述べた。(松本大典、寺本菜摘)

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