• トップ >
  • トピックス >
  • トイレや水回り修理、高額請求多発 広島県内相談70件、特定サイト通じ100万円超も

トピックス

トイレや水回り修理、高額請求多発 広島県内相談70件、特定サイト通じ100万円超も

2021/5/30 22:48

広島市の男性が修理業者に支払った計130万円の領収書のコピー(画像の一部を修整しています)

 トイレや水回りの修理を巡り、特定のサイト運営会社を通じて紹介された業者による高額請求に関する相談が今年に入り、広島県生活センターなどに相次いでいる。県のまとめでは県内で約70件に上り、100万円以上を請求され、クーリングオフ(契約解除)できなかった人もいる。類似のトラブルは各地で多発し、集団訴訟に発展したケースもある。広島弁護士会は今月、弁護団を結成。他県の訴訟関係者と連携し、相談者の支援に乗り出した。

 広島市内の60代男性は1月、自宅トイレが水漏れしたためインターネットで修理業者を検索。上位に出たサイトに電話すると、約1時間後に業者が訪れた。「20万円払えば翌日対応できる」と言われて支払った。業者は翌日、トイレ本体を交換するなどした。

 男性は作業後に渡された請求書を見て驚いた。代金は約146万円。「高すぎる」と抗議したが、業者から詳しい説明はなかった。男性は支払わないと帰ってもらえないと思い、前日の20万円と合わせて計130万円を払ったという。

 市内にある他の複数の修理業者によると、男性と同様の修理内容は「高くても20万円程度が相場」とする。「事前に見積もりや明細書を示し、説明しないのもおかしい」と指摘した。

 男性は同センターの勧めで、この業者にクーリングオフの通知書面を送付。領収書に記載されていた名古屋市の本社に送ったが「不在」として戻ってきた。

 記者が今月27日、業者の携帯電話に取材を申し込むと「作業中で手が離せない。かけ直してほしい」と言われ、その後数回連絡しても30日までに電話に出なかった。サイト運営会社にも連絡し「今日中に担当者から折り返す」との回答があったが、同日までに連絡はなかった。業者の本社と運営会社の所在地を調べたところ、いずれも月決め賃貸マンションだった。

 同センターを運営する県消費生活課によると、トイレや水回りの修理に関する高額請求の相談は2019年に78件、20年に93件寄せられた。今年は4月末現在、既に101件に上り、うち約7割の68件が男性と同じサイトを通じて派遣された業者という。

 同様のトラブルは愛知、兵庫県でも相次いでいる。4月には愛知などの男女23人が、修理業者を紹介するサイトの運営会社や業者に約1700万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

 広島弁護団は、広島と愛知ではサイトの運営会社名は違うものの「水のトラブル即解決」「最短訪問10分」「年間実績2万3500件以上」などの文言が共通し、サイト構成も似ていると指摘する。弁護団の森友隆成弁護士は「同様の問題を抱える人を掘り起こし、運営会社や業者への集団訴訟も検討する」と話す。(根石大輔、岩井美都)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧