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緊急宣言、薄れた緊張 広島県で延長期間スタート 5月下旬の人出、前年比で大幅増【動画】

2021/6/1 23:59

通勤や通学客が行き交うJR広島駅南口=1日午前7時31分、広島市南区(撮影・山田太一)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う広島県への緊急事態宣言は1日、延長期間に入った。5月16日の発令後の半月間で、広島市中心部の平日の人出は1カ月前と比べて約26%減った。だが、昨春の宣言期間と比べると平日は5割強も多く、この日朝のJR広島駅(南区)も普段とほぼ同じ通勤光景が広がった。平日の人出をどこまで減らせるかが改めて課題となる。

 1日午前8時、広島駅南口は通勤や通学客であふれていた。芸備線を利用した安佐北区の会社員武末博文さん(72)は「車内も降りてからも混み具合は変わらない。宣言の延長と言っても緊張感は薄い」。出張で約1カ月ぶりに訪れた岡山市の会社員松本大地さん(29)は「宣言前と同じくらいの人の多さだ」と印象を語った。

 宣言の発令を受け、人の流れに一定の抑制効果は出ている。ソフトバンク子会社「Agoop(アグープ)」のデータによると、5月16〜31日の広島電鉄八丁堀電停(中区)周辺の1日当たりの平均の人出は、4月16〜30日に比べて平日で26・1%、休日は41・5%それぞれ減少。感染が急拡大した5月前半からも減っている。

 一方、昨年の宣言期間中(4月16日〜5月14日)と比べると、休日が6・3%増だったのに対し、平日は56・1%増と大きく差が出た。昨年は学校の一斉休校なども影響したとみられるが、感染を防ぐには平日の対策が鍵を握る。延長に合わせて県は、「出勤者7割減」の目標について事業者へ実施状況を公表するよう求めた。

 ただ、出勤者を減らす取り組みには「限界」との声も漏れる。安佐南区の会社役員男性(80)は「リモートワークは増えたが、週に数回はどうしても出社しなければいけない。どこもできる範囲でやっている」。県内は製造業も多く、あるメーカーの担当者は「管理部門は在宅勤務ができるが製造現場は難しい。自宅で遠隔操作できるシステムはない」と明かした。

 延長された宣言期間は20日まで。県は県民の外出機会の半減や、酒やカラオケを提供する飲食店の原則休業などの要請も継続している。(山崎雄一、千葉教生) 


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