地域ニュース

高齢者ワクチン接種券発送、6月中に大幅前倒し 広島市、65―69歳は1カ月半早まる

2021/6/2 23:23

 新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種で、広島市の松井一実市長は2日の記者会見で、接種券の発送時期を今月中へ大幅に前倒しすると表明した。最も遅い65〜69歳では、これまで公表していた8月上旬を今月21日へと、約1カ月半早める。国の財政支援策の強化などで医療従事者の確保が進み、7月末完了に向けた体制が整ってきたとしている。

 【一覧】各地のワクチン接種数の現状は

 市によると、新たな接種券の発送時期は、75〜79歳(3月末時点で6万355人)が今月4日、70〜74歳(8万5308人)が14日、65〜69歳(6万7259人)が21日となる。それぞれ5月10日に公表した当初計画では、今月上旬、7月上旬、8月上旬としていた。80歳以上(9万2790人)には送り終えた。

 予約の開始時期は、集団接種でそれぞれ今月10日、19日、26日を予定する。市の予約コールセンターとインターネットサイトで受け付ける。かかりつけ医などによる個別接種は、接種券が到着し次第、各医療機関で予約できる。

 市は対応を早めた理由として、国の支援策や市域の医師会などの協力で、接種体制の強化が進んだ点を挙げる。1人当たりの接種費用の増額などで、個別接種に協力するかかりつけ医などの医療機関は約600に増える見込みがついた。集団接種会場の医師は、緊急で募った非常勤嘱託医に8人が名乗りを上げるなど、当初の130人から219人まで上積めたという。

 市民からは「集団接種の予約に空きがあるのに、接種券がなく申し込めない」「全ての高齢者に早く接種券を送るべきだ」などの声が出ていた。松井市長は記者会見で「あらゆる手段を検討し、体制を強化した。さらに注射の打ち手や場所の確保を図る。7月末をめどとする接種完了が何とかできそうだ」と述べた。

 これまで明らかにしていなかった12〜64歳への発送も、7月上旬にできるよう検討しているとした。対象者数は約76万人で、高齢者(30万5712人)の2倍以上となる。松井市長は「地域の応援体制ができてきた。多くの人に前倒しで接種できる状況をつくっていく」と強調した。(余村泰樹)

【関連記事】

広島市、全区で集団接種 高齢者ワクチン、3区で新設 大規模2カ所も

接種率向上へ、広島県内各市町が腐心 高齢者ワクチン7月完了目標

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧