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「畳部屋」反省の行動指針、他市の「コピペ」 町議指摘に田布施町長「先進事例参考に」

2021/6/10 1:27
田布施町が2020年、職員を異動させた部屋。剥がした畳が置きっ放しになっていた

田布施町が2020年、職員を異動させた部屋。剥がした畳が置きっ放しになっていた

 山口県田布施町が、法令順守や住民サービスの向上を目指して今春作成した職員の行動指針が、東京都福生市が2014年に作った指針と酷似しており、町議から批判が出ている。指針は、町が税金の徴収ミスを内部告発した職員を1人だけ「畳部屋」へ異動させた問題の再発防止策として、町議会が要望していた。

 【畳部屋問題とは】告発職員を畳部屋に隔離か、山口県田布施町の税徴収ミス

 「信頼される職員を目指して」を副題とした町の指針はA4判10ページで「策定の趣旨」「基本理念」「目標」「行動指針の具体策」の4章で構成する。行動指針では、不祥事や不名誉な行為の防止、情報の管理、交通法規・マナーの順守、ハラスメントの防止など12項目にわたり具体的に取り組むべき行動を例示している。

 ただ趣旨や理念、行動指針の具体例など、いずれも福生市の指針と一言一句同じで「市民」という言葉を「町民」「住民」に改めた程度。記述を増やしたのは安全運転への心掛けにとどまる。

 8日の町議会一般質問で町議が「コピペだ。私でも10分でできる」と指摘し、東浩二町長は「先進的な事例は参考にさせてもらう。内容も当然なものと思い決裁した」と理解を求めた。

 福生市の職員課によると、事前に田布施町からの問い合わせは確認されていない。山口大の立山紘毅教授(憲法)は「自治体の指針はどこも似通ったものになりがちだが、町が再発防止へどう取り組むか具体的に見えてこない。今後見直しを含め、指針を定着、発展させることが大切だ」と話す。(山本祐司)

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