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マッチングで農業活性化 福山市が調査基に強化へ

2021/6/10 21:38

 福山市は、市内の農地所有者と農業経営者を対象にしたアンケートの結果をまとめた。農地所有者の4割以上に後継者がおらず、耕作放棄地の拡大が懸念される実態が浮かんだ。一方、農業経営者の4割近くが生産規模の拡大を望んでおり、市は双方のマッチングを強化し、農業の活性化につなげたいとする。

 アンケートは昨年8〜10月に郵送で実施。農地所有者は市全域から無作為抽出した1107人のうち、7割近くの747人が回答。農業経営者は5年後に年250万円以上の所得を目指す認定新規就農者たち116の個人・法人を対象にし、5割余りの63個人・法人が回答した。

 農地所有者に後継者の有無を尋ねると「いない」が最多の44%に上り、「いる」の26%を大きく上回った。他は「わからない」など。10年後の経営規模については「離農」が30%で最も多く、「規模縮小」(17%)を合わせると半数近くに上った。他は「現状維持」(21%)などだった。

 農業経営者でみると、10年後の経営規模は「規模拡大」が39%で最多。「離農」「規模縮小」も合わせて36%に上ったが、生産規模の拡大を目指す担い手が一定数いる現状が見える。またアンケートでは、農地所有者の3割が農地の貸し出しを望み、農業経営者の4割が借り受けを希望している状況も分かった。

 市内の耕作放棄地は、約100ヘクタール前後ある。市農業振興課の宮谷誘治課長は「規模拡大に意欲のある若手経営者たちに農地を集約していけば耕作放棄地の減少や収益向上につながる可能性がある」と強調。市は、農地中間管理事業などを通じてマッチングを図り、規模拡大を後押しする。(門戸隆彦)

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