• トップ >
  • >
  • 職場接種に「千人の壁」 中国地方の企業、対象者集めに苦戦

トピックス

職場接種に「千人の壁」 中国地方の企業、対象者集めに苦戦

2021/6/11 22:57

マツダが職場接種で連携するマツダ病院(撮影・安部慶彦)

 21日に始まる新型コロナウイルスワクチンの職場接種で、一つの会場で最低千人を確保するよう求める国の方針が中国地方の企業に波紋を広げている。中小など従業員が少ない社にとって「千人の確保」は困難を伴うからだ。この壁を突破した企業にも、打ち手や会場の用意といったハードルが待つ。感染対策の大きな一手となるワクチン接種で、企業間格差が生まれかねない事態となっている。

 ▽国要件に困惑 打ち手や会場も

 「仕事をする上で大手も中小も関係ない。なぜ千人なのか」。広島市内の建物管理会社の社長は憤る。従業員はパートを含めても千人には遠く及ばない。建物に出入りして清掃などに当たる業務もあり「感染の危険がある。顧客と従業員の安心のためにも早く接種させたい」と切迫感を抱く。

 コロナ禍の影響を受ける業界にとって「千人の壁」は切実だ。グループで全国28カ所のホテルを運営するベッセル(福山市)はパートを含む従業員が約2千人いる。しかし広島県内に限ると、ホテル5カ所と本社の従業員を合わせて約500人。石黒和男執行役員総務部長は「1会場当たりの人数のハードルを下げてもらわないと打てない」と訴える。

 社員約300人のリーガロイヤルホテル広島(広島市中区)は、近隣の事業者と連携して壁を越えようとしている。会場はホテルの宴会場などを候補に選定中。「従業員が接種すれば宿泊客に安心してもらえる。ただ、打ち手の確保と日程調整がうまくいくか分からない」と懸念も示す。

 ▽関連会社や取引先も
(ここまで 629文字/記事全文 1346文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする


この記事の写真

  • 無料登録して写真を拡大
  • ログインする

 あなたにおすすめの記事