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「危険運転」認識焦点に 東広島で少年が猛スピード事故、同乗女性に重度障害

2021/6/11 23:21

懸命にリハビリを続けている女性(中)。「再び歩けるようになりたい」と願う(女性の父親提供、画像の一部を修整しています)

 東広島市の大学1年生だった女性(21)の人生は2019年秋、暗転した。知人の少年が猛スピードで単独事故を起こし、同乗していた女性は重度の障害を負った。少年は危険運転致傷罪で起訴されたが今年3月、広島地裁での初公判で一部否認し、弁護側は同罪の不成立を主張する。悪質な運転に厳罰を科す危険運転致死傷罪ができて今年で20年。ただ、同罪適用の壁は高い。「娘は一生苦しむかもしれない。法律は本当にこのままでいいんでしょうか」。女性の父親(52)は適用範囲を広げる法改正を訴える。

 事故で女性は車外に放り出された。一命を取り留めたが頸髄(けいずい)損傷などの重傷を負い、四肢まひの障害が残った。「あの日を忘れたくても、動かなくなった足の痛みとしびれが記憶を掘り起こすんです」。名古屋市の実家で暮らす女性は、記者の電話取材に声を振り絞った。

 事故は19年10月10日夜、東広島市高屋町の市道で起きた。当時18歳だった少年の乗用車には女性が後部座席に、当時19歳の別の男性が助手席に乗り、買い出しに向かう途中だった。

 ▽公判で一部否認

 起訴状によると、少年は制御困難な時速約104キロで走行し、右カーブを曲がりきれずに道路左側のガードパイプなどに衝突して同乗の2人に重傷を負わせた疑い。広島県警はタイヤ痕などから速度を割り出し、危険運転致傷容疑で摘発。広島地検も同罪で起訴した。

 検察側は初公判の冒頭陳述で、少年は男性からスピードの出し過ぎを何度も注意されたのに一時約150キロまで加速したと指摘した。「自分のいいところを見てもらおうと思った」。これまでの公判で少年はそう述べた。当時、運転免許を取って約1カ月だったという。被害者に謝罪しつつ「曲がりきれると思った」と起訴内容を一部否認。弁護側は、少年に車の制御が困難との認識はなく、危険運転致傷罪は成立しないと訴えた。
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