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「女神イザナミ」新作絵本 庄原の岡野さん、「古事記」を親しみやすく

2021/6/12 20:54
古事記を基にした岡野さんの絵本「イザナミ比婆山に眠る」

古事記を基にした岡野さんの絵本「イザナミ比婆山に眠る」

 庄原の昔話を題材にした絵本づくりをライフワークにする同市川西町の団体職員、岡野茂さん(67)が、古事記を基にした新作を自費出版した。比婆山(同市西城町)に葬られたとの説がある女神イザナミに焦点を当て、日本最古の書の冒頭部分を親しみやすいタッチで描く。

 「イザナミ比婆山に眠る」と題しA4判、90ページ。天地創造後、天上界に生まれたイザナギ、イザナミの男女の神による国造りから始まる。イザナミは日本を形成する島々を生んだ後、火の神を生み、やけどで絶命。比婆山に葬られる。死者の世界を訪れたイザナギとの再会と確執、2人の別れまでを描く。

 筆ペンや鉛筆を使った太い線と力強い筆致で温かみあふれる。子どもから大人まで幅広い世代に読んでもらおうと、文は最小限の筋書きにとどめた。イザナミが生んだ多くの神と島の記述は省き、代わりに巻末に一覧して解説する。

 2017年11月に出版した同名の本を再構成した第1話と位置付ける。今後、イザナギの子スサノオの出雲での国造りを描く第2話「スサノオ鳥髪山に降臨す」に取り掛かる予定だ。

 岡野さんは古事記のほかに、庄原に伝わる昔話の絵本をこれまでに4作出版している。昔話の新作の構想もあり「これからも地域の歴史を整理し残していきたい」と意気込む。

 「イザナミ」は1冊1500円。千部印刷し、市内の書店などで販売している。岡野さんTel0824(72)4939。(小島正和)


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