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村上春樹原作の映画、広島のロケ地どこだ 浜口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」

2021/6/13 14:36

予告編にも出てくる広島高速4号線のトンネル出口。広島市中心部のビル街が眼下に広がる

 村上春樹の短編小説を映画化した「ドライブ・マイ・カー」(浜口竜介監督、8月20日公開)は、広島を舞台としたロードムービーだ。7月のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された注目作品。当初は韓国でメインの撮影をする計画だったが、いくつかのきっかけが重なり、全体の3分の2が広島県内となった。このほど解禁された予告編の映像や、関係者の話を手掛かりに、いくつかのロケ地を探ってみた。

▶【写真】映画「ドライブ・マイ・カー」ロケ地

 作品は、妻を失った喪失感や葛藤に苦しむ舞台俳優の家福(西島秀俊)が主人公。国際演劇祭の演出を任され、愛車のサーブで東京から広島入りする。そこで家福の専属ドライバーとなる寡黙な、みさき(三浦透子)と出会う。撮影に協力した広島フィルム・コミッション(FC)によると、広島県内では2020年11月中旬から12月上旬にかけてロケがあった。

 タイトルにもある「ドライブ」は、2人の距離を近づける役割を担う。予告編にもある、広島高速4号線(広島市西区―安佐南区)の夜のシーンが象徴的だ。この路線の特徴である約4キロの長いトンネルを駆ける間に、運転席のみさきが身の上話を打ち明ける大事なシーンがあるという。トンネルの出口では街明かりが眼下に広がり、2人が互いに心を開いてきたことを暗示する。

 広島らしい、瀬戸内の海や島の情景も随所に盛り込まれた。「車の窓から自然に海が見える。光の美しい運転シーンが撮れたらいい」。ロケ期間中に浜口監督はそう語っている。広島FCによると、PR画像も、呉市の「安芸灘とびしま海道」沿いで主に撮影されたという。ただ、詳しいロケ地は不明とのことだ。

 画像を拡大すると、遠くにうっすらと写る3連のつり橋は、愛媛県今治市の来島海峡大橋だと推測。位置関係からみて、大崎下島(呉市豊町)の港町、御手洗で撮影されたのでは…。豊町観光協会に尋ねると、ビンゴだった。

 御手洗は、瀬戸内海を行き交う船の「潮待ち」の良港として栄え、今も残る江戸時代の町並みには全国から観光客が集まる。ただ、新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言の延長で、観光への影響も続く。観光協事務局長の石田雅恵さん(75)は「今は寂しい限りですが、映画が公開される頃にはコロナが収まっているかな。ロケ地にも案内しますからぜひ来てくださいね」と笑顔で話してくれた。

 ▽ごみ焼却場が監督に感銘与えた…
(ここまで 994文字/記事全文 1665文字)

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この記事の写真

  • 予告編にも出てくる広島湾に面した中工場そばの公園。中央左は宮島
  • 美術館のような見学通路が特徴的な広島市のごみ処理施設「中工場」。広島ロケの決め手にもなったという
  • 「ドライブ・マイ・カー」の公式PR画像。瀬戸内海に浮かぶ大崎下島(呉市)の御手洗地区で撮影されている=(c)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
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