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広島県内で64歳以下へのワクチン接種本格化 13市町は11月までに完了 10市町「未定」

2021/6/15 23:07

 ▽保育士・教職員・若者…独自優先枠も

 広島県内の23市町が、64歳以下への新型コロナウイルスワクチンの接種を本格化する。菅義偉首相が11月中の完了に意欲を示す中、全市町が7月上旬までに64歳以下への接種券の発送を始める。13市町は11月までに完了を目指すことを明らかにした。10市町はワクチンがいつ届くかが分からないことなどを理由に「未定」としている。

 接種完了の目標を示した13市町のうち最も早いのは神石高原町で、8月中に12歳以上の希望者に行き渡るという。三原市は「9月末に8割以上」、福山市は「9月末に7割」と表明。残る10市町は10、11月中に終わるとした。菅首相が9日に「10月から11月にかけて必要な国民に全て終えることを実現したい」と述べたことも市町の背中を押す。

 接種完了時期を未定としながら、ワクチンが届けば11月までに打ち終わると見込む市町もある。ある市の担当者は「国はワクチンは十分足りると言うが、配布計画が示されていない。確実にならないと完了時期は言えない」と困惑する。

 64歳以下への接種券の発送は、当初より前倒しして進む見通しだ。広島市や福山市は64〜12歳に一斉に送る。尾道市や熊野町は予約時の混乱を避けるため、年齢の高い人から順に送る。

 持病のある人の優先接種も、多くの自治体がスタートする。先行予約できる期間を設けたり、事前に申し出た人に一般より先に接種券を発送したりする。呉市は、接種券なしでも受けられる場合があるとして、かかりつけ医への相談を促している。

 独自の優先接種対象を設ける市町も目立つ。広島市などは保育士に早く接種。教職員を優先する市町も多い。呉市は高齢者と接する民生委員を優先する。世羅町は、ごみ収集業者や公共交通事業者など暮らしに欠かせない仕事を担う「エッセンシャルワーカー」を広く優先対象にする。

 行動が活発な若い世代に目を向ける自治体もある。大崎上島町は全国から学生が集まる広島商船高専の希望者に夏休み前に接種する。安芸高田市は、市内の学校の生徒と保護者への7月中旬の接種を検討中。坂町は「受験や就職に万全な体制で」と中学3年と高校3年の希望者たちが早めに接種できるようにする。(衣川圭、田中美千子) 

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