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「だまされたふり作戦」悪用した詐欺電話多発、広島県内 80代女性が450万円被害も【断て特殊詐欺】

2021/6/16 20:01

 実際には存在しない広島県警の「特殊詐欺コールセンター」をかたって捜査協力を持ち掛け、用意させた現金を詐取しようとする電話が県内で相次いでいる。特殊詐欺が続く現状を逆手に取った手口。県警は今年に入り、少なくとも33件を把握し、被害も発生している。「コールセンターなどは設けておらず、現金を用意させることもない」と注意を促している。

 電話では警察官を名乗る男が「特殊詐欺が多発している。犯人から電話があったらコールセンターに連絡して」と話し、「050」で始まる電話番号を伝える。続いて「株で損した。現金を送って」などと息子や孫を装った電話が入る。

 それらの電話を受けた人が詐欺とみて「050」で始まる電話番号に連絡すると、捜査手法の一つ「だまされたふり作戦」への協力を求められ、現金の準備を依頼される。偽の息子や孫が再び電話し、現金を郵送させる手口という。

 県警によると、昨年11月以降、県内全域で断続的に同様の電話があり、今月15日にも広島市佐伯区で確認された。昨年11月と今年1月の計2回、いずれも同市の80代女性が計450万円をだまし取られた。

 県内の今年1〜5月の特殊詐欺被害額は1億6100万円(暫定値)で、前年同期(8300万円)の約2倍に上る。県警生活安全総務課は「警察が協力を呼び掛けても不自然でない状況に乗じた悪質な手口」と警戒を強めている。(根石大輔)

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