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【バスケットボール】大型補強、支えた交渉術 ドラフラ、今オフ五輪代表候補ら獲得

2021/6/17 23:05
大型補強に成功した今オフを振り返る岡崎GM

大型補強に成功した今オフを振り返る岡崎GM

 ▽親会社も資金面で後押し

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)広島は今オフ、大型補強で注目を集めた。今季20チーム中最下位のチームが東京五輪代表候補の辻らの獲得に成功。親会社NOVAホールディングスの資金面の後押しに加え、新たに就任した岡崎ゼネラルマネジャー(GM)の、スピードと選手を調べ上げて臨む交渉が実った。

 シーズンは5月に終わるが、移籍交渉は1月に解禁となる。3月に就任した岡崎GMは「経験もないし、コネもない。プライドは捨てた」と全てのB1クラブの担当者に、全選手の契約状況などを問い合わせた。映像と複数の個人成績を総合し、各ポジションで獲得候補の優先順位を決めた。

 来季のチーム人件費は、4億円台だった今季の1・4倍程度。「成長するリーグの中で、資金的にはB1中位よりやや上くらい」と明かす。そのため、他クラブに先駆けて交渉を始めた。過度なマネーゲームを防ぐため返答期限を設け、決まらない場合は次の候補と交渉できる形を取った。

 選手の価値観を調べ、交渉に生かした。補強の目玉だった辻が東芝(現川崎)に入団したのは2012年。前年は8勝34敗でリーグ最下位だった。広島の現状と重なる。「ここから優勝を目指すために、中心になってほしい」と訴えた。川崎を強豪に押し上げた辻に、熱意が届いた一因となった可能性はある。

 稲吉正樹オーナーは「今季の結果を踏まえ、抜本的に強化する決意だった。もちろん獲得資金や環境整備に力を入れたが、岡崎GMがやりきってくれた」と振り返った。(矢野匡洋) 

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