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耕作放棄地に牛放ち再生 岩国市周東の民宿「和樂の里」、6000平方メートルに2頭

2021/6/19 10:00
耕作放棄地に放した牛を見る坂田さん

耕作放棄地に放した牛を見る坂田さん

 岩国市周東町祖生の山里民宿「和樂(わらく)の里」が、近くの耕作放棄地で牛を放して雑草を食べさせる「山口型放牧」を始めた。耕作や養蜂に土地を活用する可能性を探る。クマやイノシシの出没抑止も目指す。

 電気柵で囲んだ耕作放棄地約6千平方メートルに、山口県の制度を利用して借りた12歳と20歳の雌牛2頭を放した。かつては棚田だったが、今は、人の背丈ほどの草や数メートルの雑木が生い茂る。2頭はのんびりと歩き回りながら、気持ち良さそうに草を食べていた。放牧は秋ごろまでの予定だ。

 代表の坂田修作さん(59)は、耕作放棄地の利用について所有者2人と契約を結んだ。牛が草を食べた後の土地に、養蜂の巣箱の設置を検討。「山の特長を生かせるゼンマイやワサビなどを育てるか、養蜂をするか、そのまま放牧か。使い方を考えていく」と話す。

 視界の開けた緩衝地帯が山と里の間にできることで、「クマやイノシシが人里に近づきにくくなる」とも期待する。

 坂田さんは、地元の女性から経営を引き継ぎ、昨年3月に開業した。耕作放棄地を何とかしたいと考えていた時、放牧牛を貸し出す県の「レンタカウ制度」を知り、利用を申し込んだ、5月半ばからは、電気柵の設置などの準備を進めてきた。

 坂田さんは「耕作放棄地を解消し、地域の発展につながればうれしい。持続できる活用法を考えたい」と話している。(和田木健史)

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