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立花隆さん死去 80歳 評論家・ジャーナリスト、田中角栄元首相の金脈問題追及

2021/6/23 7:12

立花隆さん

 田中角栄元首相の金脈問題を雑誌で追及して退陣に追い込むなど、戦後ジャーナリズムに大きな足跡を残した評論家、ジャーナリストの立花隆(たちばな・たかし、本名橘隆志=たちばな・たかし)さんが4月30日午後11時38分、急性冠症候群のため死去していたことが23日分かった。80歳。長崎市出身。葬儀は家族で「樹木葬」として行った。

 宇宙や脳死からサル学、歴史まで多彩な著作を手掛け「知の巨人」として知られた。遺族によると、糖尿病や心臓病などの持病があり、入退院を繰り返していた。新型コロナウイルスには感染していなかったという。

 幼い頃に一家で中国に移り住み、敗戦後に過酷な引き揚げを体験。父の郷里の水戸市で少年時代を過ごした。東京大仏文科を卒業後、文芸春秋に入社して雑誌記者などを経て2年余りで退社。東大哲学科に学士入学し、傍ら週刊誌アンカーマンなどとしても活動した。

 1974年10月、田中首相を巡る資金の流れと蓄財を綿密に調べ、月刊誌「文芸春秋」に「田中角栄研究」を発表。田中金脈問題に斬り込んだ。田中内閣は2カ月後に総辞職。76年に発覚したロッキード事件でも批判を展開し、裁判の傍聴記を発表し続けた。

 その後、政治評論や最前線の科学などの分野で多彩な著作を発表し「知の巨人」と呼ばれた。

 95年、東大先端科学技術研究センター客員教授。2007年には東大大学院情報学環特任教授、立教大大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授に。同年末、ぼうこうがんの手術を受け、月刊誌に闘病記を連載した。

 「日本共産党の研究」「宇宙からの帰還」「サル学の現在」「臨死体験」「天皇と東大」など多数の著作がある。1983年に菊池寛賞、98年には司馬遼太郎賞。「脳死」で毎日出版文化賞、「武満徹・音楽創造への旅」で吉田秀和賞も受けた。


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