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西日本豪雨の犠牲者遺族が福山市などを提訴 ため池決壊で死亡、安全対策怠ったと主張

2021/6/25 23:31

福山市駅家町のため池決壊現場。グラウンド(上)が崩れ、ため池を壊し、土砂が民家を襲った(7月9日)

 2018年7月の西日本豪雨で福山市駅家町のため池の決壊などにより亡くなった女児=当時(3)=の両親が、ため池の安全対策を怠ったなどとして市などに計約5950万円の損害賠償を求める訴えを広島地裁福山支部に起こした。提訴は7日付。

 18年7月7日、地元財産区のグラウンドや駐車場が崩壊し、下部のため池2カ所が決壊。宅地を土石流が襲い、流された女児が遺体で見つかった。市は19年、大雨による地下水位の上昇で崩壊した可能性が高いとの調査結果を公表した。

 訴状などによると、市は災害リスクを想定していたのに防災重点ため池の指定やハザードマップの作製をしていなかったと指摘。物理的な防災対策も取っておらず、ため池などを実質的に管理する市と、グラウンドなどを所有する財産区に責任があると主張した。女児の死亡につながり「災害に伴って生じた権利侵害の内容・程度は極めて重大」としている。

 市によると、財産区は地元住民で構成されているが、地方自治法や市条例に基づき管理者は市長となる。枝広直幹市長は25日の記者会見で提訴に触れて「遺族の気持ちを重く受け止めている」と述べる一方、市と財産区として「法的に主張するべきことは主張していかなければならない」との考えを示した。

 市は、訴訟の中で主張内容を明らかにする方針。第1回の口頭弁論は8月18日に同支部である。(川村正治)


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