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岸田派VS二階派、激突か 衆院山口3区へ林氏転出 自民本部と県議団戦う構図も

2021/6/25 23:16

衆院山口3区への立候補の意向を固めた林氏(右から2人目)と同区現職の河村氏(同3人目)。左端は柳居議長=2020年10月25日、山口市の自民党県連セミナー(撮影・山下悟史)

 自民党岸田派の林芳正元文部科学相(60)=参院山口=が次の衆院選で山口3区に立候補する意向を固めた。同区の現職で自民党二階派の河村建夫元官房長官(78)も立候補する構え。現状では保守分裂は避けられず、党本部と地元の県議団が全面的に戦う構図にも発展しかねない。

 「林氏、衆院くら替えへ」。新聞各紙に見出しが躍った25日、林氏を支援してきたベテラン県議は冷静に喜んだ。「これで一歩前進か。みんなが10年前から熱望していたことだ。総理、総裁を目指して頑張ってほしい」

 周辺は立候補を織り込み済みで驚きはない。林氏は今月6日、美祢市に3区内で5カ所目となる事務所を開き、準備を進めてきた。昨年末には山口4区内の下関市から3区内の宇部市に住民票を移している。党関係者は3区を戦う選対本部長と幹事長の人選を済ませたとも明かす。

 ▽水面下で連携

 美祢市での開所式で、党県連常任顧問の柳居俊学県議会議長は「林芳正という政治家が、この国難を乗り切る先頭に立っていただける政治家と確信している」と持ち上げた。その柳居議長が中心となって、自民党の県議から林氏を支援する署名を水面下で集めたという。地元の意向を示す「血判状」の準備を整えたとみられる。

 「一歩も引くな」。24日に東京・永田町で林氏の報道が流れた際、二階派の幹部は語気を強めて徹底抗戦の構えを示した。その場には派閥を率いる二階俊博幹事長もいたという。

 昨年10月に宇部市であった総決起大会には二階氏を含め二階派の国会議員20人が集結。二階氏は「売られたけんかは受けて立つ。党公認は現職優先」と公言し、林氏が打って出た場合は反党行為で除名処分も辞さない考えを示した。林氏を応援する県議の中には「県議の全員を除名にできないと思うが、二階さんを甘く見ない方がいい」との声も聞こえる。

 ▽公認へ「確信」

 11選を目指す河村氏は「自民党公認として戦うことができると確信している」と訴え、事務所の開設を着々と進める。陣営幹部は「総決起大会での姿勢は今も変わっていない。公認候補として恥ずかしくない戦いをしたい」と強調。来月18日に宇部市で開く政経セミナーには自民党麻生派の会長の麻生太郎副総理兼財務相も訪れる。

 林、河村の両氏は昨年から3区内の市長選で3度の「代理戦争」を展開してきた。美祢市では昨年4月に林氏が推す候補、宇部市では昨年11月に林氏の元秘書がいずれも勝利した。萩市では今年3月に河村氏が支援した実弟が当選した。

 25日に地元入りした林氏は、近く記者会見を開いて正式に意向を述べる考えを示した。26日には河村氏も地元入りし、両氏が山陽小野田市である同じ会合に出席する予定。つばぜり合いを演じてきた2人が、直接対決の舞台に上がる。

 山口3区には、立憲民主党新人の坂本史子氏(66)も立候補を予定している。(渡辺裕明)


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