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新型コロナ、広島で2カ月ぶり感染者 濃厚接触者は陰性(2020年7月1日掲載)

2020/7/1 23:29
広島県内で約2カ月ぶりに確認された新型コロナウイルスの感染者について説明する広島市の阪谷保健医療担当局長(左)=広島市役所

広島県内で約2カ月ぶりに確認された新型コロナウイルスの感染者について説明する広島市の阪谷保健医療担当局長(左)=広島市役所

 広島市は1日、市内の成人1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新たな感染確認者の公表は5月4日以来、約2カ月ぶり。退院した後に再びPCR検査で陽性になる再陽性を除いた累計の感染者数は市内で84人となった。

【グラフで見る】新型コロナウイルスの影響


 市によると、6月27日に味覚や嗅覚の異常を感じ、28日に38度の熱が出た。市内の医療機関をオンライン受診した際、医師が感染を疑って市に連絡し、PCR検査で陽性と判明した。1日に舟入市民病院(中区)に入院。既に熱が下がるなど軽症としている。

 市は感染者の詳しい居住地や年齢、性別、職業などを「本人の意向」として公表していない。発症前の2週間に海外への渡航や県外への滞在歴はなく、外出時はマスクを着けていたという。濃厚接触者2人を含む3人については1日にPCR検査を実施し、全員の陰性を確認した。

 広島県内での新たな感染者の確認も、5月4日以来約2カ月ぶり。県内での感染確認は累計165人となり、このうち3人が亡くなっている。中国地方5県での感染確認は、6月24日に岡山市が公表した30代の会社員男性以来で、累計は253人となった。(新山創)

 ▽市「クラスターの恐れなし」

 広島市は、今回の新型コロナウイルスの感染者について感染経路を特定できておらず、日常生活で感染する「市中感染」との見方を強めている。感染の第2波とは捉えていないとして、あらためて感染予防対策の徹底を呼び掛けたが、感染者の詳細の公表は避けた。

 「どこでも誰でも感染する可能性がある。マスク着用など新しい生活様式を心掛け、過度に恐れずに活動してほしい」。市役所で記者会見した阪谷幸春・保健医療担当局長は訴えた。

 市によると今回の感染者は現時点で、県外への滞在や県外に住む人との接触が発症前の2週間には確認されておらず、外出も少なかったという。阪谷局長は「全国的にも同様の感染者が増えている。しっかり対応していく」と力説した。

 感染者は不特定多数の人と接する職業ではないとして、クラスター(感染者集団)につながる恐れはないとみているとした。ただ、感染者は「市内在住の成人」との説明にとどめ、年代などは公表しなかった。

 阪谷局長は公開する情報を制限した点について「感染予防に重要な接触者の把握などで協力してもらうため、本人の合意を踏まえた」と説明。感染者への中傷が絶えない中、個人の特定につながる恐れがあるとして理解を求めた。(久保田剛) 

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