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副市長案、再び否決 安芸高田市議会、前回議決を維持 市長、知事へ審査求めず

2021/6/28 23:16
2人目の副市長の選任同意案の再議で、採決を見守る石丸市長(右から2人目)

2人目の副市長の選任同意案の再議で、採決を見守る石丸市長(右から2人目)

 安芸高田市議会(定数16)は28日、本会議を開き、石丸伸二市長が市議会基本条例違反を理由に議決のやり直しを求めた2人目の副市長の選任同意案を再議した。採決では14人が、選任案を否決した2日の臨時会の議決通りとすることに賛成。反対は1人で、選任案は事実上、否決された。石丸市長は、再議の結果に異議がある場合にできる広島県知事への審査請求はしない考えを示した。

 石丸市長は選任案に反対した市議の個人名を挙げ、再議に付した理由を説明。全国公募で選ばれた一般社団法人RCF(東京)職員の四登(しのぼり)夏希氏(34)を充てる選任案について、本来は人物が適任かどうかで賛否を判断するべきなのに、「問題ない」としながらも反対した市議がいたと指摘。3月に市議会が2人分の副市長の人件費を含む予算を可決したのに財政難が反対理由に挙がったのも矛盾し、市政の課題に関する論点や争点を明らかにすると定めた同条例に違反すると主張した。

 また、石丸市長は、金行哲昭市議から他の議員との関係性から選任案に賛成できなかったと説明を受けたとした。「議員の判断に事情があっても問題ないが、道筋を立てて説明する必要がある」として、同条例に基づいて市民への説明責任を果たすよう求めた。

 金行市議は討論で「そのようなことはない」と反論。財政難を反対理由に挙げたと名指しされた武岡隆文市議は「予算が可決されたからといって選任案に賛成する法的拘束力はない」と述べた。法令違反は認められないとして、前回の議決を支持する賛成意見が大勢を占めた。

 一方、唯一反対した熊高昌三市議は、石丸市長が指摘する条例違反はあったとし「法令に基づいた行動ができなかったと認め、今後の議会について考えていく必要がある」と強調した。

 石丸市長は閉会後の報道陣の取材に、再議結果について「論理矛盾の説明が果たされたとは思えない」と述べた。知事への審査を請求しない理由は「(再議の結果は)これ以上説明はしないという(議会の)意思表示と受け止めた」と説明。四登氏の副市長起用も断念する考えを示した。

 四登氏の選任案は臨時会で、賛成5人、反対10人で否決。最初に否決された3月10日の本会議から反対が2人増えた。石丸市長は21日に市議会へ再議書を提出していた。(和泉恵太)


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