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公立高入試改革を公表 広島県教委、内申簡素化23年から

2021/6/29 9:30

 広島県教委は18日、公立高の入試制度改革を公表した。調査書(内申書)は簡素化して学習記録(内申点)だけの記載に改め、ボランティアやスポーツ、生徒会活動などの記録欄を廃止する。代わりに、全ての受験生に面接のような形で自身をアピールする「自己表現」を課す。現在の小学6年生が受験する2023年春の入試から実施する。

 現在の入試制度は01年春から続いており、22年ぶりの抜本改革となる。県庁で記者会見した平川理恵教育長は「『内申書があるから自分をちょっといい子に見せなきゃいけない』という生徒が結構多い。先生からどう見られているかではなく、自分がどう思うかが大事だと考えた」と述べた。

 内申書の簡素化は、教員が記入する項目のうち、生徒のボランティア活動などの記録欄を廃止。教員が定期テストの点数などを基に評価した9教科の「学習の記録」と、名前などの基本情報に絞る。欠席日数の記入欄も入試に必要ないとしてなくす。県教委は内申書自体の廃止も検討したが、学校教育法の規定に基づき断念した。

 学習の記録は、9月にまとめた改革素案では中学2、3年時に限定していたが、県公立中学校長会(広島市東区)の意見などを踏まえて1年時も加える。代わりに3年時の評価を、1、2年時の3倍とし、3年間の学習到達度をより重視する。

 入試の大枠も変わる。現在は推薦入試として2月上旬にある選抜Tを廃止し、3月上旬の一般入試(選抜U)と統合して「一次選抜」とする。入試期間の短縮で授業時間を確保しやすくする効果などを見込む。

 各高校は、試験成績(5教科)▽調査書▽自己表現―の配点を「6対2対2」を基本として合否判定する。特色づくりを進めるため、定員の50%以内で、判定に使う試験成績を一部の教科に絞ったり、6対2対2の配点を変えたりできる「特色枠」も導入する。(村田拓也)

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