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12―64歳まで年齢層3段階 広島市、ワクチン接種券1日から発送

2021/6/30 21:38

 新型コロナウイルスのワクチン接種で、広島市が30日発表した12〜64歳の一般接種は、年齢層を3段階に区切り、1日から順次接種券を発送する。クラスター(感染者集団)対策として、優先接種で市独自の対象者を設定。交通結節点への集団接種会場の新設や夕方・夜間の接種対応など、現役世代に合わせた新たな方針を打ち出した。

 市によると、12〜64歳は概算で77万人と多く、発送時期を分けた。区分は50〜64歳(23万人)、40〜49歳(18万人)、12〜39歳(35万人)となる。それぞれ1日、3日、5日から発送手続きを始める。各世帯へ届くには一定に時間がかかり、14日までに市全域で行き渡る予定としている。発送は個人単位で、同じ世帯内でも到着時期は異なる。

 優先接種の対象者のうち国が示したのは、基礎疾患のある人(9万8千人)と、高齢者施設や障害者施設の従事者(1万人)。

 このうち基礎疾患のある人は、慢性の呼吸器の病気や心臓病、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などで通院・入院している人が該当する。体格指数(BMI)30以上の肥満の人も含まれる。対象者は自己申告で申し込む。接種券と一緒に配る予診票に記入し、接種会場で医師たちが確認する。

 市独自の優先対象は、保育所や児童養護施設の入所者と従事者(1万3千人)、介護サービス事業所などの従事者(2万3千人)、障害者(8千人)、学校の教職員(1万9千人)、中区流川・薬研堀地区の酒を出す飲食店の従業員(1万5千人)とした。

 加えて、ワクチン供給や予約の状況を踏まえて、小中高生や廃棄物処理業の従業員、柔道整復師などで、優先接種の範囲の拡大や予約の前倒しを検討する。

 接種体制の強化では、交通結節点での夕方・夜間の集団接種に力を入れる。

 集団接種会場は、通勤や通学者が訪れやすい紙屋町(中区)周辺と、JR広島駅(南区)の北口と南口付近に、それぞれ新設する。

 夕方・夜間は現在、紙屋町地下街シャレオ(中区)で木曜午後5〜8時に実施しているが、曜日を増やす。広島駅北口と南口付近でも対応するという。

 優先接種の対象者以外の予約開始は、高齢者の接種完了を見込む7月31日とした。松井一実市長は記者会見で「基礎疾患のある人はかかりつけ医、それ以外は集団接種会場の予約をなるべくお願いしたい。個別の事情に応じつつ、全体として接種が円滑に進むよう協力してほしい」と求めた。(余村泰樹) 

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