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熱海で土石流20人不明か 2人死亡 10人救助、260人が避難 前線影響し東海関東豪雨

2021/7/3 22:11

 梅雨前線の影響で3日は東海や関東を中心に非常に激しい雨が降り、午前10時半ごろ、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生した。県や県警によると、家屋10棟以上が流され、約20人が安否不明。女性2人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。市によると、消防が巻き込まれた家屋などから男女10人を救助し、いずれも命に別条はない。安否不明者との関連は分かっていない。100〜300世帯が被災したとみられ、約260人が避難した。

 県は災害対策本部を設置し、熱海市に災害救助法の適用を決めた。県の要請を受け、陸上自衛隊は3日午後、隊員約30人を派遣。悪天候で二次災害の恐れがあるとして、本格的な救助活動に着手できない状態が続いた。県警は小型無人機ドローン2機を飛ばし、被害確認や捜索に当たった。

 ツイッターに投稿された動画では、山の上から来た黒い土石流がザーッとごう音を上げて建物や車両を巻き込む様子や、走って避難する人の姿が確認できる。県によると、全長約2キロで麓の伊豆山港まで到達。死亡の2人は港で見つかった。

 東海や関東の豪雨では、神奈川県平塚市が3日午前、複数の河川で水位が上昇したとして、改正災害対策基本法に基づく最高ランクの避難情報「緊急安全確保」を全国で初めて発令。熱海市は土石流発生後の午前11時すぎに2例目の発令をしたが、それに先立ち2番目にレベルが高い「避難指示」を出していなかった。

 気象庁によると、熱海市の観測点では、この日までの48時間雨量が320ミリを超え、7月の観測史上最大を記録。静岡県では少しの雨で4日も土砂災害の危険度が高まる恐れがあるとしている。

 県によると、土石流の現場周辺は土砂災害警戒区域。川勝平太知事は3日の記者会見で、大雨で地盤が緩み、複数回発生したと指摘した。

 菅義偉首相は3日夕、官邸での関係閣僚会議で被害状況の把握や応急対策に当たるよう指示。警察庁も特定災害警備本部を立ち上げ、警視庁と新潟、三重両県警は広域緊急援助隊計約200人を派遣した。国土交通省は、緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)の専門家2人を派遣し調査する。

 伊豆山地区はJR熱海駅に近く、温泉旅館やホテルの他、神社や寺院などの観光スポットもある。静岡県では他に、沼津市の黄瀬川沿いの住宅1戸が流されたが、住民は避難して無事だった。



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