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島根県、土石流警戒強める 週末にかけ雨降り続く恐れ、早めの避難を呼び掛け

2021/7/7 9:36
2013年7月の豪雨によって津和野町名賀で発生した土石流の爪痕

2013年7月の豪雨によって津和野町名賀で発生した土石流の爪痕

 梅雨前線の影響で島根県内で週末にかけて雨が降り続く恐れがあり、県は、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流と同様の災害が県内でも起こり得ると警戒を強める。県内の土砂災害警戒区域は3万2219カ所もあり、充実させた土砂災害予警報システムなどを活用して早めの避難を心掛けてほしいと呼び掛けている。

 県砂防課によると、島根は花こう岩が風化した真砂土や火山噴出物など土砂災害が起きやすい特殊土壌地帯に全域が指定される全国5県の一つ。土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は全国3番目に多い。うち土石流の警戒区域は4割以上の1万3242カ所に上り、広島に次ぎ2番目だ。

 一方、対策が必要とされている危険箇所の整備率は19%(2020年度末)にとどまる。同課企画防災グループは「土壌のリスクが高い上、山間部の谷間の集落が多いため危険箇所はどうしても膨らみ、整備が追いついていない」とリスクを説明する。

 県内では、浜田市を中心に87人が犠牲となった1983年の土砂災害をはじめ、大規模な被害が尽きない。津和野町などで37戸の被害が出た2013年の土砂災害も記憶に新しい。県は本年度、土砂災害予警報システムを更新し、時間や地域などより細かい区分で土砂災害の危険度を発信。熱海市では長時間続いた雨が土石流を引き起こしたとみられ、同グループは「早めの避難に役立ててほしい」と訴える。

 松江地方気象台によると、梅雨前線が中国地方に停滞し、県内では7日を中心に週末にかけて断続的な降雨となる見通し。前線が活発化すれば警報級の大雨の可能性もあるという。県は6日、関係課長会議を開き、緊急時の連絡体制や県民に早めの備えを呼び掛けることなどを確認した。(松本大典)


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