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対面授業に大学が苦慮 広島県内、全面再開7校・検討中17校 「勇気がいる」との声も(2020年7月10日掲載)

2020/7/10 17:26
県立広島大三原キャンパスの研究室でオンライン授業をする飯田教授(同大提供)

県立広島大三原キャンパスの研究室でオンライン授業をする飯田教授(同大提供)

 広島県内の大学で、新型コロナウイルスの感染予防で中止した対面授業の再開を巡る対応が分かれている。全26校のうち7校は全面再開に踏み切った一方、17校は県内外の新型コロナの感染状況をにらんで模索中。大勢の学生が集えば学内で感染リスクが高まる懸念があり、「再開は勇気がいる」との声が上がっている。

【グラフ】新型コロナウイルス感染者数の推移


 全面再開した7校は、エリザベト音楽大(広島市中区)広島国際学院大・自動車短期大学部(安芸区)広島文化学園大(呉市)・短大(安佐南区)日本赤十字広島看護大(廿日市市)福山平成大(福山市)。再開時期は、福山平成大が今月1日で、それ以外の6校は6月1日となる。

 大学は4月22日から5月末まで、県から休業を要請された。7校の再開は解除を受けた対応となる。ほかに2校が全面再開の時期を決めており、広島経済大(安佐南区)は9月24日、広島市立大(同)は10月1日を予定する。

 残る17校は今月1日時点で、全面再開の日程を検討中としている。「感染者の状況が日々変わる中、数カ月先のことは決めにくい」「学内でクラスター(感染者集団)が発生するリスクを考えると、再開は勇気がいる」などと苦慮する。

 まだ全面再開していない大学のうち17校は、資格取得に必要な実習やゼミなど一部で対面授業を再開した。「学生の席を1メートル以上開けるため、履修者が60人以下の講義だけを対象にしている」(福山市の福山大)「就職活動などで他県に行く学生に、行動履歴を出してもらっている」(廿日市市の山陽女子短大)など、感染対策に腐心する。

 各大学は、コロナ禍の中でも学習機会を確保するため、オンライン授業も積極的に試みている。県立広島大保健福祉学部(三原市)の飯田忠行教授(応用健康科学)は「配信する動画の編集や、チャットを通じた学生の質問への対応など、以前より忙しい。学生と距離感を縮める工夫を続けたい」と話している。(久保友美恵)

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