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カンヌ脚本賞受賞の浜口監督 「ドライブ・マイ・カー」のロケ地は広島づくし

2021/7/18 9:04
主人公・家福が宿泊拠点とした御手洗地区

主人公・家福が宿泊拠点とした御手洗地区

 カンヌ国際映画祭で、「ドライブ・マイ・カー」(8月20日)の浜口竜介監督(42)と大江崇允(たかまさ)さん(40)が脚本賞に選ばれた。「ドライブ―」は、全体の3分の2が広島県内で撮影されたという「広島づくし」の映画だ。孤独な男女の人間ドラマの機微に加え、美しい瀬戸内の風景もカンヌの観客を魅了したに違いない。予告編の映像や撮影に協力した広島フィルム・コミッションの情報を基に、主なロケ地を紹介する。

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 【御手洗地区(呉市豊町)】安芸灘諸島の一つ、大崎下島の港町。江戸時代の町並みが残る。舞台俳優の主人公・家福(西島秀俊)が、広島市で開かれる国際演劇祭の期間中、宿泊拠点とした。映画の公式PR画像(ビジュアル)の撮影地にも選ばれた。

 【安芸灘大橋(呉市下蒲刈町―川尻町)】呉市の本土と下蒲刈島を結ぶ全長1175メートルのつり橋。主人公の家福が広島市と宿泊地の御手洗を往復するルート上にある。

 【広島高速4号線(広島市西区中広町―安佐南区大塚東町)】広島市中心部と郊外を結ぶ有料道路。約4キロのトンネルを駆ける間に、家福の専属ドライバーみさき(三浦透子)が過去を打ち明ける。トンネル出口で市街地の夜景が広がるシーンが、予告編でも採用されている。

 【広島市中工場(広島市中区南吉島)】建築家谷口吉生氏が設計した斬新なデザインのごみ処理施設。みさきが、お気に入りの場所として家福を案内する。工場そばの通称「吉島釣り公園」でも、重要シーンが描かれる。

 【広島国際会議場(広島市中区中島町)・東広島芸術文化センターくらら(東広島市西条栄町)】国際演劇祭のロケ地。国際会議場のある平和記念公園でも撮影された。

 <映画「ドライブ・マイ・カー」>村上春樹の同名の短編小説を基に、浜口監督が映画化した。西島秀俊が演じる舞台俳優の家福は、秘密を抱えたまま妻に先立たれ、行き場のない喪失感に苦しむ。2年後、国際演劇祭の演出を任された家福は、東京から愛車で広島入りし、寡黙な専属トライバーみさき(三浦透子)と過ごす中で、目を背けてきたことに気付いていく。妻の秘密の鍵を握る俳優・高槻を、岡田将生が演じる。原作は東京が主な舞台だが、浜口監督を早くから評価していた広島の映画関係者の誘いもあり、広島がメーンのロケ地に選ばれた。

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この記事の写真

  • 瀬戸内海の多島美が広がる安芸灘大橋
  • 広島高速4号線のトンネル出口。眼下に広島の街並みが広がる
  • 美術館のような中工場の見学通路
  • 重要シーンの撮影があった中工場。敷地内の公園は市民の憩いの場になっている
  • 中工場そばの通称・吉島釣り公園。中央奥は宮島
  • 国際演劇祭の会場となった広島国際会議場
  • 平和記念公園

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