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【新型コロナ 揺れる地域経済】<3>雇用 新卒「売り手市場」一変 解雇・雇い止めの拡大懸念(2020年7月30日掲載)

2020/7/30 23:16
合同会社説明会の会場に向かう学生(26日、広島市中区)

合同会社説明会の会場に向かう学生(26日、広島市中区)

 広島国際会議場(広島市中区)で26日にあった合同会社説明会。75人の学生が一様に硬い表情で会場に入っていった。「内々定はまだなく、精神的に追い詰められている。期待と諦め半々で来た」。県立広島大(南区)4年の女子学生(21)はつらそうに言葉を振り絞った。「採用を続けている企業は多くない。えり好みしてはいられない」

 今春卒業した人の3月末時点の内定率は、広島県で96・3%と過去最高だった。近年続く学生有利の「売り手市場」を反映した。しかし新型コロナウイルスの感染拡大で環境は一変。女子学生は「3年の時に思い描いていた状況と全く違う。一瞬で買い手市場になったようだ」と打ち明けた。

 説明会を主催した就職情報会社マイナビ(東京)の調査では、6月末時点で中国地方の学生の内々定率は62・9%と、昨年を18・2ポイント下回った。広島支社(中区)の井口隆之支社長は「昨年は7月に内々定がほぼ頭打ちになった。今年は低いまま終わるのか、今後伸びるのか、まだ見通しにくい」と語る。

 県内の企業には、業績の悪化や感染防止を目的に新卒の採用を控える動きが広がる。ある小売業者は選考の無期限延期を決めた。売り上げの減少で選考を中止した印刷会社の担当者は「年齢構成など長期的な視点で考えると採用したいのだが…」と複雑な思いを抱く。
(ここまで 554文字/記事全文 945文字)

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