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ロンドン五輪 卓球女子シングルスで石川、日本初4強(2012年8月1日掲載)

2021/7/24 14:52
卓球女子シングルスで準決勝進出を決め、ガッツポーズする石川(共同)

卓球女子シングルスで準決勝進出を決め、ガッツポーズする石川(共同)

 【ロンドン共同】ロンドン五輪第5日の31日、卓球の女子シングルスで石川佳純(全農、山口市出身)が準決勝に進出した。シングルスの日本勢では男女を通じて初の4強入り。福原愛(ANA)は準々決勝で敗退した。

▽快進撃 家族の絆結実

 卓球シングルスで男女を通じ日本人初の4強入りした石川佳純は、山口市の実家1階にある広さ40畳の練習場が原点である。二つ並んだ卓球台で、父公久さん(48)と母久美さん(48)が少女の素質を育んだ。

 両親は、ともに卓球選手。幼少の石川を試合会場に連れて行き、遊ばせていた。「卓球をやりたい」と言いだしたのは小学1年の6歳だった。

 四つ下の妹梨良さんの子育てと、家事もある。久美さんは「遊び半分で教える時間はない。本気でやるなら教えてあげるけど、本気じゃないならしなくていい」と覚悟を求めた。「それから、女房は試合に出るのをやめましたね」と公久さんは振り返る。

 小学3年生になると新築した自宅に卓球場が誕生した。膝を痛めないようにクッションを入れた床。防音が施された壁。石川は「家に卓球場ができるなんて思ってなかった。今思えば、それだけやってもらってありがたいという気持ち」と汗を染み込ませてきた。

 その自宅に2009年の冬、ロンドンの卓球女子を任された村上恭和監督(広島・近大福山高出)が訪ねてきた。「ロンドンでメダルを取るには石川が欠かせない」。代表の中心選手として、両親は一層のバックアップを求められた。

 久美さんは一昨年から石川のコーチとなり、母娘で世界を転戦している。信頼し合う姿は卓球界でも有名だ。留守を預かる公久さんは「あの二人仲が悪いんですよ。女房が口うるさく言うから」と笑う。「私は話し相手になっているだけ」と謙遜する久美さん。わずか19歳でエースとなった娘を支える両親は、日本卓球界初のメダルを熱望している。(ロンドン中橋一誠)

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