• トップ >
  • >
  • 首相に直談判、急転直下 広島県・市がタッグ、原告に添う姿勢貫く【緊急連載 上告断念 黒い雨訴訟】<上>

トピックス

首相に直談判、急転直下 広島県・市がタッグ、原告に添う姿勢貫く【緊急連載 上告断念 黒い雨訴訟】<上>

2021/7/27 0:07

上告断念を湯崎知事(左端)と松井市長(左から2人目)に伝える菅首相(同3人目)。右端は田村厚労相=首相官邸(撮影・浜岡学)

 広島への原爆投下後に降った「黒い雨」被害を巡る訴訟は、菅義偉首相が26日、最高裁への上告をしないと表明し、決着をみた。22〜25日の4連休を挟んだ協議の過程で上告を迫った政府に対し、広島県と広島市は老いを深める原告たち被害者の側に立って上告を拒み続けた。40年以上にわたるヒロシマの訴えを結実させる急転直下の「政治決断」を引き出したのは、県、市による菅首相への直談判だった。舞台裏を振り返り、救済に向けた課題をみる。

 「首相が上告断念を政治決断した」。上京中の松井一実市長は午後4時10分ごろ、自民党の岸田文雄前政調会長(広島1区)から携帯電話で聞かされた。同じころ、県、市の関係者にもこうした意向が一斉に伝わった。4時半ごろ、菅首相が報道各社に「上告をしない」と表明。5時、面会に訪れた湯崎英彦知事と松井市長にも伝えた。「想定外だ」。県幹部は喜びの中に驚きを隠さなかった。
(ここまで 388文字/記事全文 1704文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする

 あなたにおすすめの記事