地域ニュース

旧市民球場跡にPFI イベント広場整備で広島市、来春公募(2020年10月30日掲載)

2021/8/3 20:52
広島市が「パークPFI」を使ってイベント広場を整備する旧市民球場跡地(広島市中区)

広島市が「パークPFI」を使ってイベント広場を整備する旧市民球場跡地(広島市中区)

 広島市は、旧市民球場跡地(中区)で計画するイベント広場の整備に、民間の資金やノウハウを活用する「パークPFI」の手法を導入する。都心の貴重な空間でにぎわいを生むため、民間の力を借りる。来春に設計と建設、運営を担う民間事業者を公募する。早ければ2021年度に着工し、22年度の利用開始を目指す。

 イベント広場は、球場跡地(2・4ヘクタール)と、ハノーバー庭園などがある周辺の計約4・6ヘクタールを再整備する。民間事業者が屋根付きのイベントスペースを整備して市に引き渡すとともに、飲食物販などの収益施設も建てて最長20年間にわたって運営する。

 一帯は都市公園に指定されているため、民間事業者による事業に制限があった。市はイベントスペースには指定管理者制度、収益施設にはパークPFIを導入し、同じ事業者に建設と管理運営を一括して委ねることで、民間の柔軟な発想と企画力を発揮してもらう考えだ。事業者側は、長期的な視点で事業性や採算性を検討し、使い勝手の良い施設を建てられるメリットがある。

 市は今年3月、球場跡地や広島城などを含む中央公園(中区)42・8ヘクタールの将来像を描いた基本方針を決定。五つのゾーンに分けた中央公園のうち、球場跡地周辺を「イベント・集客ゾーン」に位置付けた。おおむね5年後までに市民や観光客が日常的に憩う花と緑にあふれたオープンスペース、大小の催しがあるイベント広場を整備するとしている。

 球場跡地の南側には道路を挟んで世界遺産の原爆ドームや平和記念公園があり、市は、イベント広場を中央公園に人を呼び込む起点と位置付ける。市都市機能調整部は「新型コロナウイルスの影響で広く安全な憩いの場を求める新たなニーズも生まれている。市民の期待に応える空間にしたい」としている。(新山創)

 <クリック>パークPFI 公募で選ばれた民間事業者が公園でカフェや売店などを設置、運営し、売り上げの一部で植栽など公園施設を整備する手法。2017年の都市公園法改正で制度化された。公園管理者は、園内での収益施設の設置許可期間を従来の10年から20年に延長でき、事業者は建設費などの初期投資を回収しやすくなった。


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧