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【東京五輪・パラ】卓球・石川にベテランの格 山口が原点、個性派チーム一つに

2021/8/5 23:00
卓球女子団体で銀メダルを獲得し、表彰台で笑顔を見せる平野(左)、石川(中)、伊藤

卓球女子団体で銀メダルを獲得し、表彰台で笑顔を見せる平野(左)、石川(中)、伊藤

 5日にあった東京五輪卓球女子団体で、山口市出身の石川佳純(28)=全農=が銀メダル獲得に貢献した。故郷山口で基礎を培った「卓球少女」はたくましく成長。国内の代表選考で競った最強のライバルたちを束ね、自身3大会連続となるメダルをつかみ取った。

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 「自分を信じ、仲間を信じ、試合を楽しみたい」と臨んだ中国との決勝。平野美宇(21)=日本生命=とのダブルスで奮闘した。最後は強豪に屈したものの、同種目の日本勢で最高に並ぶ銀メダル。伊藤美誠(20)=スターツ=と3人で抱き合った。個性派ぞろいのメンバーを、最年長の主将としてまとめ上げた。

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 「今は卓球を楽しめています」。1月の全日本選手権で5大会ぶりの優勝を飾った後、山口市立平川小6年時に担任した岩本典子教諭=山口市=にメッセージが届いた。五輪代表争いの渦中にあった2018年夏、東京で食事をともにした際は「代表選考が一番つらい」と漏らしたという。一方、酒や生ものは一切口にせず、岩本教諭は「アスリートとしての自覚と覚悟を感じた」と振り返る。

 卓球経験者の両親の影響で、小学1年でラケットを握った。3年の夏には練習場を備えた自宅が完成。放課後や週末に重ねた練習漬けの日々を、石川は「私の原点」と言い切る。

 活発で前向きな性格。放送委員を務め、入学式では在校生を代表して新入生歓迎のあいさつをした。そんな石川が「落ち込むこともあった」と振り返るのは3度目の五輪切符までの道のりだった。代表争いは伊藤や平野ら20歳前後の若手が脚光を浴び、自身には「もう無理じゃないか」と心ない言葉も浴びせられた。父公久さん(57)=福岡市=は「しんどかっただろうが、私には泣き言は言わなかった。本人が強い気持ちで乗り越えた」とたたえる。

 「将来の夢はオリンピックに出ることです。オリンピックに出るだけではなく、世界で活躍できる選手になりたいです」。小学校の卒業文集にそう記した。年齢を重ね、苦労を重ね、輝きを増したメダル。「活躍」を証明するそれを、満面の笑みで掲げた。(加納優)

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