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条約批准訴え続ける 原水禁・協世界大会が閉幕

2021/8/9 22:59
核兵器禁止条約の批准などを日本政府に求めた原水禁国民会議の平和行進(長崎市)

核兵器禁止条約の批准などを日本政府に求めた原水禁国民会議の平和行進(長崎市)

 原水禁国民会議と日本原水協がそれぞれ中心となった二つの原水爆禁止世界大会が9日、全日程を終了した。いずれも1月に発効した核兵器禁止条約への署名・批准を日本政府に訴え続ける姿勢を強調した。

 原水禁などの長崎大会は長崎市での閉会行事に約180人を集めた。長崎で被爆した川野浩一大会共同実行委員長(81)は禁止条約を巡り、日本政府に参加を求めても米国の「核の傘」の下で背を向けられる現状を「きつい」と表現。「それでもわれわれは頑張るしかない。闘う以外にない」と呼び掛け、拍手を浴びた。

 参加者はその後の平和行進で、日本政府に禁止条約の批准を求めるのぼりを掲げ、爆心地公園までの1・5キロを歩いた。公園内の原爆落下中心地碑前では原爆のさく裂時刻の午前11時2分、黙とうした。

 日本原水協などはオンライン集会で、各国の政府代表や平和活動家、被爆者が核兵器廃絶に向けて連携を深めると確認した。メキシコのメルバ・プリーア駐日大使は、禁止条約に全ての国が参加するよう促すには「被爆者の訴えや証言、知恵が必要だ」と訴え、被爆者の役割を説いた。

 東京高校生平和ゼミナールの田原ちひろさん(18)は「核兵器がある以上、私たちが被爆の当事者になる可能性がある。若い世代が解決していかなければならない」と誓った。各国政府に「一刻も早い核兵器廃絶が為政者の責務」と禁止条約への署名・批准などを求めるアピールを採択した。

 長崎市では、被爆者の証言を聞く集いを開いた。(樋口浩二、明知隼二)

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