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広島・島根で江の川氾濫 西日本豪雨超す雨量【動画】

2021/8/14 22:13

泥水が激しい勢いで道路や水路を流れ下る山際の住宅地。流された車が水路に転落した=14日午後2時55分、広島市安佐南区山本6丁目(撮影・河合佑樹)

 活発な前線の影響で中国地方は14日、広島県を中心に記録的な大雨が続いた。三次市や江津市などで江の川が氾濫したほか、各地で土砂崩れも相次いだ。同日夕までに東広島市で高齢男性1人の安否が不明となっている。気象庁は広島、廿日市両市に大雨特別警報を発表。広島市安佐北区三入などで2018年7月の西日本豪雨時の総雨量を超えた。雨がやんでも急傾斜地や川に近づかないなど、引き続き警戒が必要となる。

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 東広島市では、田んぼの様子を見に行った志和町奥屋の男性(83)の安否が分かっていない。市消防局などが捜したが、午後6時半時点で見つかっていない。安佐北区の鈴張川では、13日に流された車の捜索が続いた。車内に運転手がいたとの情報がある。

 各地で建物被害も多発した。三次市、江津市、島根県美郷町と川本町では江の川が氾濫。土砂崩れも相次ぎ、広島市は午後7時半までに安佐北区、安佐南区などで40件を確認している。

 広島県によると午後3時時点、広島市や北広島町など4市町が計約17万世帯約37万人に、5段階の警戒レベルのうち最も高い避難情報「緊急安全確保」を発表。県内では一時、約2450人が避難所に身を寄せた。県は安佐北区に適用していた災害救助法を同市全区に広げる。江津市も午後6時半時点で628世帯1154人に緊急安全確保を出した。島根県は災害救助法を同市と川本町、美郷町に適用する。

 気象庁によると、中国地方では11日からの総雨量が400ミリを超えた。14日午後8時までの72時間雨量は安芸高田市美土里や岩国市広瀬、島根県吉賀町など広島、山口、島根の3県で観測史上最多を記録した。

 広島地方気象台は15日にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、総雨量がさらに増えるとみる。15日午後6時までの24時間雨量はいずれも多い所で山陽200ミリ、山陰120ミリと予想。15日以降は小康状態となる時間帯もあるが、停滞する前線の影響で19日ごろまで雨が降りやすいという。

 しばらくの間はわずかな雨でも川の氾濫や土砂災害が起きやすい状態が続く。同気象台と14日に合同で緊急記者会見をした中国地方整備局は「雨のピークを過ぎた後に河川の水位が上がって被害が出る可能性もある。命を守る最善の行動を心掛けて」と呼び掛けた。


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  • 水路に押し寄せる激しい濁流=14日午後2時53分、広島市安佐南区山本6丁目(撮影・河合佑樹)
  • 住宅街の駐車場では車のタイヤ半分ほどまで浸水していた=14日午後3時2分、広島市安佐南区山本6丁目(撮影・河合佑樹)
  • 大雨で増水した本川=14日午後1時46分、広島市中区(撮影・山田太一)
  •  増水して濁流となった大芝水門=14日午前9時1分、広島市西区・東区(撮影・山田太一)
  • 水位が上がり、茶色く濁った元安川=14日午前8時55分、広島市中区(撮影・大川万優)

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