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土砂災害、当分警戒を 西日本豪雨上回る雨量

2021/8/14 22:25

 活発な前線が停滞した影響で、中国地方は記録的な大雨が続く。14日午後5時時点で広島市安佐北区や中区などでは、降り始めからの総雨量が8月1カ月分の平年値の3倍近くに達した。専門家は、今後の雨の降り方が一時的に弱まっても、厳重な警戒が必要と指摘する。

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 気象庁によると、降り始めから14日午後5時までの総雨量は、広島市安佐北区三入462・0ミリ▽広島市佐伯湯来443・0ミリ▽北広島町都志見435・5ミリ▽広島市中区384・5ミリ―など。このほか、岩国市羅漢山438・0ミリ▽周南市和田411・5ミリ▽津和野町森村386・5ミリ―などとなっている。

 これらの観測地点では、8月の1カ月分の平年値と比べて、すでに約2倍から約3倍の記録的な雨量となった。

 また、72時間雨量(14日午後5時時点)では、安芸太田町加計420・0ミリ▽安芸高田市美土里408・0ミリ▽周南市鹿野384・5ミリ―など中国地方の計8地点で2018年7月の西日本豪雨を上回る観測史上最多の雨量となっている。

 さらに、福山市や東広島市、呉市など中国地方の計65地点で72時間雨量が8月の観測史上最多となった。中国地方の雨量計がある122地点のうち、約6割となる計73地点で観測史上最多や8月の観測史上最多を記録するなど、広範囲で記録的な雨量となっている。

 広島県を中心に今後も雨の降りやすい状況が続く。気象予報士の資格を持つ広島工業大の田中健路教授(気象学)は「大雨で土壌の水分量はかなり多くなっており、土砂災害の危険性はしばらく続く。今まで崩れなかった斜面でも災害の恐れがある。雨が弱まっても油断せず、安全な場所で過ごして」と指摘している。(石井雄一)


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