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住民の絆、孤立耐える 安芸高田の印内集落15世帯、情報共有し励まし合う【動画】

2021/8/16 23:09

一時孤立状態になっていた印内集落で今後について話し合う、岡崎さん(左)、増川さん(中)、中川さん(16日午後1時11分、安芸高田市吉田町)

 13日未明からの大雨で安芸高田市吉田町相合(あいおう)の印内(いんない)集落は、土砂崩れや冠水で道路が寸断され、一時孤立状態となった。15世帯30人ほどの山あいの集落で高齢者が大半を占める。経験したことのない不安な日々。避難者と集落にとどまった住民が安否や被害状況をやりとりし、励まし合った。

 16日昼。集落に通じる県道には至る所に倒木や土砂が残り、濁った山水が路面を伝う。中川園枝さん(72)の自宅は裏山が崩れ、水を含んだ重たい土砂が家に入り込んだ。夫裕幸さん(70)と同市甲田町の長女宅で避難していた中川さんは、家族や親戚と土砂のかき出しや部屋の整理に追われた。

 2人暮らしの中川さんは大雨が続いた13日朝、滝のように流れる山水に異常を感じ、墓参りの予定を変更。長女宅に急きょ避難した。集落はどうなっているのか―。嫁いで45年余。不安に押しつぶされそうな時、携帯電話が鳴った。

 集落に残った民生委員の岡崎英暁さん(73)だった。住民の安否、家屋や道路の被害状況などを伝えてくれた。「本当にありがたかった」。中川さんも隣近所に連絡し「頑張ろうね」と声を掛け合った。

 「ここはつながりの深い仲のいい集落。みんな不安で心配じゃっただろう」と岡崎さん。集落を歩き、連絡を取る傍ら、自身のブログでも発信した。増川正義さん(74)も住民とのやりとりを続けた。

 3本あるという集落につながる道路は15日の昼頃、うち1本が通れるようになった。岡崎さんたちは行政の迅速な対応に感謝する。ただ集落に残った爪痕は大きく、日常をいつ取り戻せるかは見通せない。

 中川さんは当面、長女宅で暮らす。お盆に合わせ、孫たちが遊びに来る予定だった。「花火も準備しとったんです…」。自宅前で涙があふれた。(胡子洋)

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