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【特集】広島土砂災害7年 造る復興、育てる防災

2021/8/18

 2014年8月の広島土砂災害は発生から20日で7年を迎える。広島市安佐南、安佐北両区で土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、災害関連死を含めて計77人が犠牲となった。砂防ダムや治山ダムが完成した被災地だが、安佐南区では雨水管を備える市道長束八木線の整備工事が続くなど、復興は今なお道半ば。11日からの記録的な大雨により一部地域では、民家が土砂災害に見舞われた。被災後の歩みを追った。

を左右にスライドさせてください。写真が比較できます。

緑井・八木地区
(広島市安佐南区)

2014/08/20Before
2021/08/10After
・左:土石流が相次ぎ、一帯が土砂に覆われた
・右:砂防ダムが完成し雨水管を備えた市道長束八木線の整備が進む

可部東地区
(広島市安佐北区)

2014/08/20Before
2021/08/10After


整備完了、予定の6割 避難路・巨大雨水管で遅れ


 広島土砂災害を受け、24年度までの完成を目指して広島市がまとめた「復興まちづくりビジョン」のハード整備は、7年目を迎えた。ただ、復興工事を担う建設業者の人手不足や、その後の西日本豪雨などの影響で、被災地で整備を予定した箇所のうち完了したのは6割にとどまっている。

 市都市整備調整課によると、24年度までの10年間に避難路となる市道や雨水排水施設など計101箇所の整備を計画。今年7月末時点で完了したのは61カ所だ。安佐南区八木・緑井地区の山際を走る広域避難路「長束八木線」(延長1500メートル)や、道路の下に埋設する巨大雨水管(延長3千メートル)など、最初の5年間で計画した事業の完成がずれ込んでいる。

 市によると、計画期間中の18年7月の西日本豪雨で災害関連の工事が集中し、建設業者が不足したことなどが影響したとする。同課は「期間内にすべての完成を目指す」としている。
(ここまで 764文字/記事全文 1688文字)

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