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大雨の教訓忘れず 広島土砂災害、20日で7年

2021/8/18 22:52
広島土砂災害に続き、今回の大雨でも土砂が流れ込み被害が出た安佐南区緑井8丁目=18日午前10時37分(撮影・田中慎二)

広島土砂災害に続き、今回の大雨でも土砂が流れ込み被害が出た安佐南区緑井8丁目=18日午前10時37分(撮影・田中慎二)

 中国地方は18日も断続的に雨が降り、災害の危険性が高まっている。三原市のJR糸崎駅で線路が冠水したほか、土砂崩れもあった。20日ごろまで再び雨が強まる恐れがある。広島市安佐南、安佐北両区で災害関連死を含む77人が亡くなった2014年8月の広島土砂災害の発生から20日で7年。これまでの災害を教訓に、命を守るための避難行動が求められている。

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 広島土砂災害で犠牲者が出た安佐南区緑井8丁目では、今回の大雨で山から流れ出た土砂が再び住宅街に流れ込んだ。18日も小雨が降る中、業者が土砂の撤去作業を進め、住民が不安そうに見守った。広島県によると同区山本では11日夜から18日午後3時までの総雨量が741・0ミリ。昨年までの直近10年間の8月の平均値は178・4ミリで、既に4倍を超えている。

 気象庁によると、18日未明に竹原市で1時間雨量が57・0ミリに達し、観測史上最多を観測。広島県のまとめでは、18日午後3時時点で広島市など7市町で計207棟の住家被害を確認した。被害はさらに増える恐れもある。県警などはこの日も安否不明者や関係車両の捜索を続けた。

 大雨を受けて広島市は同日、松井一実市長が20日予定していた広島土砂災害の被災地視察の中止を発表。今後の雨の状況次第では、被災地である追悼行事の出席も見送る可能性がある。

 中国地方は大気の状態が非常に不安定で、21日ごろまでは雨が降りやすい見込み。いずれも多い所で19日午後6時までの24時間雨量は山陽120ミリ、山陰80ミリ、その後の24時間雨量は山陽50〜100ミリ、山陰50ミリ程度と予想されている。

 広島地方気象台は「激しい雨が再び降れば土砂災害の引き金となりかねない。自治体が出す避難情報に注意し、周りの状況を見て異変を感じたらすぐに避難してほしい」としている。(浜村満大、石井雄一)

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