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国・県道で土砂流入や冠水 広島県内各地、通行規制や路線バスの運休も

2021/8/20 21:22
復旧作業が続く県道勝木安古市線。応急措置として土のうが並べられている(20日午前11時39分、広島市安佐南区上安)

復旧作業が続く県道勝木安古市線。応急措置として土のうが並べられている(20日午前11時39分、広島市安佐南区上安)

 記録的な大雨により、広島県内各地の国道や県道などで土砂の流入や路面の損壊、冠水が相次いだ。県と広島市によると20日現在、管理する路線の計90区間近くが通行止めなどの規制を続けており、復旧の見通しが立たない箇所もある。路線バスの一部も運休や迂回(うかい)を余儀なくされ、地域住民から不安の声が上がっている。

 高台に広がる広島市安佐北区のあさひが丘団地。市中心部に至る最短ルートである市管理の県道勝木安古市線は14日、安佐南区上安で土石流が発生するなどし、通行止めが続く。周囲の多くの抜け道も土砂崩れや冠水のため通れない。「生活道を失った」。あさひが丘連合自治会長の尾田豊機さん(78)は表情を曇らせる。

 幸い団地の約2キロ東のトンネルを経由するルートに影響はなかった。団地唯一の公共交通機関である路線バスも、このルートを迂回路として17日に運行を再開した。しかし、高齢化率が4割を超える団地では市中心部へ通院するお年寄りも多く、尾田さんは「行き来に時間がかかり、不便な生活は続く。早期復旧をお願いしたい」と話す。

 市のまとめでは20日午後3時現在、今回の大雨による市管理の国道や県道、市道の通行止めは41区間。基準雨量を超えるなどして災害前に規制した箇所もある。県道勝木安古市線について、安佐南区維持管理課の担当者は「復旧の見通しは立たない。雨が続き、現場にもなかなか近づけない」と苦悩する。

 県も、管理する129区間で通行止めや片側交互通行を実施し、20日午後3時現在、45区間が継続中。呉市や東広島市、安芸高田市、北広島町には本格的な復旧工事が必要な区間があり、規制解除は本年度末ごろになる見込みという。県道路整備課は「少しでも生活への影響を減らせるよう早期解除に努める」としている。(重田広志、松本恭治)


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