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被災地、詐欺・窃盗に警戒を 広島土砂災害・西日本豪雨でも被害

2021/8/21 17:27
大雨で被災した広島市安佐南区山本地区をパトロールする安佐南署員(20日午後7時37分)

大雨で被災した広島市安佐南区山本地区をパトロールする安佐南署員(20日午後7時37分)

 記録的な大雨による被害を受けた広島県内の被災地で、県警が窃盗や詐欺への警戒を強めている。2014年8月の広島土砂災害や18年7月の西日本豪雨では、住人が避難中の民家を狙った空き巣や寄付金名目の特殊詐欺の被害が相次いだ。県警は被災地を重点的にパトロールしており「不審者を見たり、不審な電話があったりしたら迷わず110番を」と呼び掛けている。

 【特集】広島土砂災害7年 定点写真など

 20日夜、広島市安佐南区山本地区。安佐南署山本交番の2人がパトカーに乗り込み、14日に土砂災害が発生した地区一帯を巡った。井原伸昭巡査(24)は「被災して困っている人が被害に遭わないよう、犯罪を未然に防ぐ」と力を込めた。

 今回の大雨後、県警は被災地での巡回を強化。警察官が住宅地や避難所を訪ね、トラブルの相談に応じる。民間団体と連携し、臨時に防犯カメラを設置することも検討している。

 災害に乗じた犯罪は全国各地で後を絶たない。広島県警によると、県内でも広島土砂災害時、大きな被害を受けた安佐南、安佐北区で少なくとも計7件の空き巣が発生。住人が避難して留守中の一戸建てが狙われ、現金や指輪、テレビなど計約130万円相当の被害が出た。

 西日本豪雨の際には、県東部の複数の民家で財布や車のバッテリーなどが盗まれた。被災地への寄付金を巡り、東区の70代女性が500万円をだまし取られた詐欺事件も発生。災害対策本部をかたる男から自宅に電話があり、被害に遭ったという。

 県警生活安全総務課は「公的機関が電話などで寄付や義援金に関する話題を持ち出すことはない。不審な電話はすぐに切って相談してほしい」と求めている。(根石大輔、阪本茉莉)

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