地域ニュース

土砂撤去、支援広がる 広島県内、大雨被害の復旧本格化

2021/8/21 22:48
床上浸水した住宅の片付けに取り組むボランティア=21日午前10時44分、安芸高田市吉田町吉田(撮影・石川昌義)

床上浸水した住宅の片付けに取り組むボランティア=21日午前10時44分、安芸高田市吉田町吉田(撮影・石川昌義)

 記録的な大雨が明けて初の週末となった21日、広島県内の被災地で復旧作業が本格化した。安芸高田市では、新型コロナウイルスの感染予防に配慮してボランティアの参加者を市内在住者に限定。広島市西区田方でも、住民たちが土砂撤去に取り組んだ。

 安芸高田市社会福祉協議会は20日からボランティアを募り、21日は約40人が集まった。多治比川の決壊で市街地が大規模浸水した吉田町中心部の住宅6軒の復旧に当たった。

 同町で建設業を営む森光良彦さん(53)は従業員13人と参加した。「自宅が被災した社員もいる。コロナ禍で遠くから駆け付けにくい今こそ、少しでも力にならないと」。スコップなどの仕事道具を軽トラックに載せて現場に向かった。

 多治比川近くの水田映さん(62)方では、ボランティア11人が床下の泥の撤去や家具の搬出に汗を流した。水田さんは「床上浸水でベッドまで水浸しになった。水害は人ごとだと思っていたけれど、大勢が助けに来てくれた」と感謝した。

 北広島町では、町社協が設けた町ボランティアセンターに23人が集まった。4カ所の被災地を訪れ、家の床下やビニールハウスに流入した土砂を取り除いた。

 土砂崩れが発生した広島市西区田方3丁目の清水ケ丘団地では、住民や作業員が、人の背丈ほどの高さまで積もった土砂をスコップでかき出したり、重機で運び出したりした。

 自宅に土砂が流れ込んだ会社員中村雅裕さん(52)は「ようやく車を出せるようになったが、家の裏は手付かず。同じ思いをしたくない。転居を前提に今後の暮らしを考えないといけない」と険しい表情を見せた。

 市はこの日、被災者が公的支援を受けるのに必要な罹災(りさい)証明書の発行に向け、基礎的な調査を同団地で始めた。職員10人が土砂の流入範囲や住宅の被災状況を調べた。

 広島市災害ボランティア本部は、天候不順で22日の西区と安佐南区へのボランティア派遣を中止すると発表した。(石川昌義、山田英和) 


この記事の写真

  • 駐車場に入り込んだ土砂を片付ける住民=21日午前11時3分、広島市西区田方3丁目(撮影・藤井康正)
  • 壊れた住宅を見る人たち(21日午前11時51分、撮影・藤井 康正)
  • がれきが散乱する中、復旧作業が進む(21日午前10時54分、撮影・藤井 康正)
  • ホースを使って家の汚れを落とす男性(21日午前10時45分、撮影・藤井 康正)
  • 家から荷物を運び出す人たち(21日午前11時38分、撮影・藤井 康正)
  • 駐車場に入り込んだ土砂を片づける住民たち(21日午前11時1分、広島市西区田方3丁目、撮影・藤井 康正)
  • 土砂によって削り取られた住宅の壁(21日午前10時34分、撮影・藤井 康正)

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧