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災害との同時発生懸念 要支援者対策見えず【点検・避難計画 島根原発の緊急時対応】<上>山積みの課題

2021/8/21 23:04

7月の大雨で大規模な土砂崩れが発生した北浦地区の現場。避難ルートの主要地方道で今も復旧工事が続く

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)の事故を想定した「緊急時対応」を、内閣府や島根、鳥取両県でつくる島根地域原子力防災協議会がまとめた。全国で唯一、県庁所在地に位置し、約46万人が住む30キロ圏内の避難計画を定める。2号機の再稼働に向けた国の審査の正式合格が近づく中、地元同意の手続きで判断のポイントとなる計画の課題をみる。

 島根県東部は7月6〜12日、梅雨前線の活発化で線状降水帯まで発生し、記録的大雨に見舞われた。島根原発がある島根半島では土砂崩れや冠水が相次いだ。海沿いに点在する集落をつなぐ道路は寸断され、一時的に孤立する地区も出た。

 原発の東13キロほどの松江市美保関町北浦地区。東西を走る主要地方道「松江鹿島美保関線」脇の斜面が、延長30メートル、高さ25メートルにわたって崩落した。1カ月以上、通行止めが続いた。

 「もし原発事故が重なっていたら」。崩落現場の西側に位置する笠浦地区の自治会長を務める福島崇利さん(65)は顔をこわばらせる。東方面へ抜ける道が断たれ、避難するには西へ向かうしかない。その先には原発がある。「危険な方向へ逃げるなんて、あり得ない」と語気を強めた。

 ▽大雨で通行止め
(ここまで 502文字/記事全文 1587文字)

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