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「謎のクラゲ」は新種だった 山口・周防大島の水族館が展示【動画】

2021/9/7 19:04
シトウズクラゲと命名された「謎のクラゲ」(なぎさ水族館提供)

シトウズクラゲと命名された「謎のクラゲ」(なぎさ水族館提供)

 山口県周防大島町のなぎさ水族館がこの10年間、春に町内で採取し展示していた「謎のクラゲ」が新種だったことが分かった。種より大きな分類「属」でも既存のものとは違う新属新種で、形状や遺伝子などを調べて分かった。6日、ニュージーランドの動物分類学の学術誌のホームページで論文が公開された。

 新属新種のクラゲは釣り鐘状の傘の高さが約7ミリで、長さ約3ミリの触手が4本あり、先端に刺胞の塊がある。日本各地にいる花クラゲ目で、塊が足袋の原型の「襪(しとうず)」に似ていることから、和名をシトウズクラゲ属シトウズクラゲと命名した。学名は瀬戸内にちなんでカルツァコリーネ・セトウチエンシスとした。

 同水族館の浜津芳弥飼育員(34)が2012年春に同町沖家室島の漁港で、見慣れないクラゲをひしゃくで採取し「謎のクラゲ」として展示を始めた。寿命が1年未満のため、毎年春に採っていた。同僚の内田博陽飼育員(37)と黒潮生物研究所(高知県)の主任研究員と協力し、16年に本格調査を始めた。16〜18年春に採取した7個体を分析したところ新属新種と判明し、3人で論文を書いた。

 浜津飼育員と内田飼育員は「謎のクラゲが新種だったとは」とびっくり。「瀬戸内海にはまだ未知の生き物がいるはず。身近な海の面白さを子どもたちに伝えたい」と話している。(川井直哉)


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