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江田島の外海でカブトガニ確認 2000年以降初

2021/9/9 21:11
捕獲されたカブトガニを手にする西原館長

捕獲されたカブトガニを手にする西原館長

 江田島市沖美町の沖合で、カブトガニ1匹が漁網にかかって見つかった。生息地として知られる江田島湾内で個体調査に当たる市さとうみ科学館(大柿町)によると、調査を始めた2000年以降、島周辺の外海(湾外)で確認されたのは初めてという。

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 捕獲されたのは成体の雌。尾剣を含めた体長は59センチで、幅28センチ、体重2・2キロ。同館が確認した中では最大級という。雄とつがいになった痕跡があり、生後14年以上とみられる。7月下旬に地元漁協から捕獲の連絡があり、引き取って飼育している。

 カブトガニは環境省が絶滅危惧I類に指定。同館は今年8月末時点で、江田島湾内で成体と幼体の計231匹を確認しているが、湾外では初めて。かつては沖美町や大柿町の外海側でも見られたというが、近年は目撃情報もなく、調査地域から外していた。

 引き取った個体は今月末にも捕獲された場所に放流する予定で、その際、産卵や幼体の成育場所となる近くの浜辺や干潟を調査する。西原直久館長(51)は「他の場所から漂着したことも考えられるが、もし人知れず生息していたとすれば痕跡が確認できるはず」とし、湾内外で個体数の回復が進んでいる可能性に期待する。(楠信一)

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