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満杯の砂防ダム、土砂の撤去本格化 台風シーズン迫る【動画】

2021/9/12 11:05

大量にたまった土砂の撤去作業が進む鳥越川1号の砂防ダム=10日(撮影・高橋洋史)

 8月中旬の記録的な大雨で、土砂などがたまった砂防ダムの堆積物を撤去する作業が本格化している。台風シーズンも迫る中、国や広島県が管理する8カ所のうち半数の4カ所は11月末までに撤去を終える見通しだ。広島市に大雨特別警報が出てから13日で1カ月。住民の安全確保に向け、国と県は急ピッチで作業を進めている。

 国土交通省広島西部山系砂防事務所によると、国が管理する砂防ダムではいずれも広島市安佐南区の相田1号、鳥越川1号、大町5号と同7号の計4カ所で土砂や流木を食い止めた。

 ほぼ満杯となっていた相田1号では8月26日から撤去を開始。9月上旬までに堆積した土砂の約3分の1を取り除き、10月上旬の作業完了を見込む。今月8日から撤去に乗り出した大町7号も10月中の完了を目指す。

 ダムの下流で住宅への浸水被害が出た緑井地区の鳥越川1号と、大町5号は、いずれも4千立方メートル以上の大量の土砂があるため、年内の完了を目標とする。

 県砂防課によると、県が管理する4カ所の砂防ダムも全てほぼ満杯の状態。西山本川(安佐南区)は、国が年内をめどにワイヤネットを設けて二次災害の防止を図る方針で、新たな砂防ダムの建設も検討している。広能川(北広島町)については県が工事に向けて国などと調整中で、着手時期、完了時期ともに未定だ。

 台風シーズンの到来が迫る中、砂防ダムの上流部では不安定な状態の土砂や流木が残る場所もあるという。国土交通省広島西部山系砂防事務所の国時正博副所長は「できる限り速やかな撤去に努める。砂防ダムを過信せず、自治体が出す避難情報に注意して早めの避難を心掛けてほしい」としている。(浜村満大)


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