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神社ガールズ、神話の舞台・島根から魅力発信 元アナ河野美知さん(44)=松江市【山陰日和】

2021/9/11 20:23
松江市の玉作湯神社で神話の魅力について語る河野さん

松江市の玉作湯神社で神話の魅力について語る河野さん

 今年で結成10周年となる神社ガールズ研究会の会長を務める。愛称は「社☆ガール」。依頼を受けて島根県内各地の神社にガイドに出向く。「古事記」など神話の舞台である松江市美保関町に事務所を構え、神話の解説や地元の魅力を女性目線で伝える。訪れた人から「島根って奥が深いんですね。また来たい」という言葉をもらうと、「してやったり」と手応えを感じる。

 約20年前、テレビ局のアナウンサーとして県内に赴任した。地名や神社に古代の息遣いを感じ、「日本で一番古い歴史が残っている」と衝撃を受けた。退職後の2011年5月、研究会を発足。きっかけは翌年に県立古代出雲歴史博物館(出雲市)などであった「神話博しまね」だった。勉強会から始め、県内の神社を巡って宮司に話を聞いた。ガイドの依頼は、年間約50件にも上った。

 会員は40、50代が中心で約80人。目指すのは研究者の集まりではない。神話や歴史の「堅くて、年配向けのイメージ」を振り払い、「地域にどう愛され、どう伝わってきたか」を伝えたい。だから町の名所や特産、どんな人が住んでいるのかも探ってきた。「オンリーワンの財産」を地域おこしに生かそうと、16年には会社を起こし、神話をモチーフにした土産物などを扱う店をオープンした。

 昨年、新型コロナウイルス禍でガイドの依頼が減り、神社巡りのイベントも開けなかった。社☆ガールの存続は難しいのではないかとの思いが頭をよぎった。「なんとか地域の発信は続けたい」と今年5月、自らのスキルを生かし、実況を交えた神社巡りの様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。新しい発信手段を模索している。

 2033年に「出雲国風土記」の完成(733年)から1300年の節目を迎える。「神社や神話がどんな場所でどう残っているか。令和版の風土記をつくりたい」。女性の力で盛り上げたい。(寺本菜摘)

 ≪略歴≫1977年、京都市生まれ。2001年に山陰中央テレビ(松江市)に就職し、アナウンサーとして活躍、10年3月に退職した。11年「神社ガールズ研究会」を結成。16年5月に株式会社「ちいきおこし」を設立した。

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