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「日本一短い定期航路」存続ピンチ 呉市の音戸渡船、廃業の意向【動画】

2021/9/14 17:55
CFで集めた資金で修繕し、運航していたかもめ号=6月(音戸町まちづくり協議会提供)

CFで集めた資金で修繕し、運航していたかもめ号=6月(音戸町まちづくり協議会提供)

 平清盛の開削伝説で知られる呉市の景勝地、音戸瀬戸の両岸を結び、「日本一短い定期航路」として地元住民の生活に寄り添ってきた音戸渡船が、存廃の岐路に立たされている。クラウドファンディング(CF)の寄付を使って修繕したばかりの使用船2隻が、今夏の悪天候でいずれも損傷。渡船は7月19日から2カ月近く運休しており、乗客減も重なって、ただ一人の船頭が廃業の意向を示している。

【動画】音戸瀬戸を行き交う渡船 

 渡船は、多様な船が頻繁に行き交う音戸瀬戸の東西約120メートルを往来。時刻表はなく、客がいれば随時運航する。地元住民や近くの音戸高生徒、観光客たちが利用。船が対岸にいても、手を振れば迎えに来てくれる昔ながらのスタイルが愛されてきた。

 市は生活航路として、運営主体の音戸渡船組合に2005年度以降、年間240万〜400万円を補助。上限を設けた上で赤字の半額を補う形を取ってきた。

 運航に使う「かもめ号」と「つばめ号」の2隻は、ともに建造70年前後の木造船。これまでも老朽化による故障を繰り返してきた。今年7月に停泊中のかもめ号が強い波を受けて船体の一部を破損。翌月にはつばめ号が台風9号で傷み、激しく浸水した。

 8月末ごろ、同組合代表で船頭や乗客対応など業務全般を担う花本智博さん(61)から、廃業の意向が市に伝えられた。花本さんは中国新聞の取材に対し「今は何も話したくない」と返答。関係者によると運航再開の予定はなく、度重なる船の故障や利用者の減少を背景に、周囲にも廃業の意向が伝えられているという。

 ▽「残してほしい」「何とかならないか」
(ここまで 664文字/記事全文 1249文字)

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