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「島が竹にのみ込まれる」ミカンの島の住民たち苦慮 山口県周防大島

2021/9/17 16:02
竹林化したかつての段々畑で会員と話す安元理事長(右)

竹林化したかつての段々畑で会員と話す安元理事長(右)

 山口県周防大島町で竹の一種モウソウチクが「放置竹林」となって猛威を振るっている。過疎や高齢化でミカンの段々畑の耕作放棄地が増え、そこに竹林が広がる。放置竹林は土砂崩れの危険性を高め、イノシシが人里へ出没する原因にもなる。私有地のため町による伐採も難しく「島が竹にのみ込まれる」と、住民を悩ませている。

 西安下庄のミカン農家柳原一〓さん(51)は畑の隣が竹林化した(〓は「徳」の異体字ですがJISコードにないため表示できません)。「竹の陰で日照不足になり、地下茎がミカンの木の根を傷つける」と被害を訴える。

 西屋代などで竹林の伐採に取り組むNPO法人、周防大島ふるさとづくりのん太の会の安元稔理事長(79)は、竹林が広がったきっかけを「昭和30年ごろタケノコ生産が推奨され、モウソウチクが段々畑の脇に盛んに植えられた歴史がある」と指摘する。「ミカンの生産者が減り、畑が放置され始めると、あっという間に山の上まで竹林になった」と振り返る。

 国の農林業センサスによると、1975年に2580ヘクタールあった町内の樹園地は2005年に818ヘクタール、20年に374ヘクタールと急減した。多くが耕作放棄地になったとみられている。

 ▽竹林の拡大「今も続いている」
(ここまで 527文字/記事全文 938文字)

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