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安倍前首相から「10年ぶりに電話」、河野氏には「地上イージスではしごを外された」… 自民党総裁選で複雑に絡む山口県の地方票

2021/9/18 8:18

自民党総裁選の所見発表演説会で演説する4氏

 菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選。国会議員票と同数が割り当てられた党員・党友票に注目が集まる中、山口県の情勢は複雑だ。高市氏を支持する安倍晋三前首相(山口4区)と、岸田氏が率いる岸田派ナンバー2の林芳正元参院議員がそろって地盤としており、それぞれ県内の党員や党友へ影響力を持つからだ。河野氏は、防衛相だった昨年6月に県内への地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を停止したのが尾を引き、支持の行方が見通せない。

 関係者によると、安倍氏は県連幹部や県議に相次いで電話をかけ、高市氏への協力を求めている。10年ぶりに電話が鳴ったという県議もいるという。

 高市氏を支持する県連幹部の一人は「外交や防衛政策で評価できる。周りの党員に支援を呼び掛けたい」と明かす。別の県連幹部は「県内では高市氏が先行し、岸田氏が追う展開ではないか」と見立てる。

 一方、安倍氏と林氏がともに強固な地盤を築く下関市内では、岸田氏の支持を求めるはがきが各所に送られているという。林氏を支える県議は「岸田首相が誕生した時、山口県の票が少ないと林氏の顔が立たない。バランスを考えなければならない」と気をもむ。

 河野氏に対する県連幹部たちの評価はいまひとつだ。イージス・アショアの配備では陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、山口県阿武町)が候補地の一つだったが、河野氏が突然、安全性に問題があるとして計画を停止した経緯がある。県議の一人は「2年もかけて説明しておきながら、いきなりはしごを外された」と怒りは収まっていない。

 初代伊藤博文から安倍氏まで8人の首相を送り出してきた山口県。県連の友田有幹事長は「各国会議員がいろいろな広報をすると思う。県連として一つの方向を示すのは考えていない」と話している。


林芳正氏VS河村建夫氏 自民の大物ぶつかる衆院山口3区の勢力図


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