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病気のペット守る療法食、高額ネット転売止めて 広島の獣医師の闘い

2021/9/26 15:48

ペット向け療法食を手に取る獣医師の菖蒲谷さん(広島市安佐南区のまるペットクリニック)

 病気の犬・猫専用のペットフード、療法食は、治療や体調維持に欠かせない商品だ。しかし最近は世界的な需要増から品薄となったのに乗じて、ネットでの高額転売が横行している。高くて療法食に手が届かなくなればペットの命にも関わる。広島市の獣医師が高額転売の防止に立ち上がり、今月、多くのアプリやサイトで療法食の出品禁止にこぎ着けた。

 療法食とは臓器の疾患やアレルギーなどを持つ犬や猫向けに栄養を特別に配合したペットフード。医薬品ではない。治療のため動物病院で処方され、ぺットショップなどでも売られる。海外メーカーが生産した輸入品が多い。

 新型コロナウイルス禍の影響で供給減の傾向にあった。大手メーカーの日本法人、ロイヤルカナンジャポン(東京)によると、今年初めごろから特に一部のウェットタイプの商品で品薄になっているという。担当者によると、感染拡大による輸送の遅れに加え、在宅時間が延びたことで世界的にペットを飼ったり、その健康に気を配ったりする人が増えたため、と説明する。

 療法食不足につけ込んで、横行してきたのがネットでの高額転売。7月下旬、大手通販サイトのアマゾンで、腎臓の悪い犬用の缶詰12個セットが約1万円で売られていた。希望小売価格4198円の約2・5倍に上る。こうした転売例を見た「まるペットクリニック」(広島市安佐南区)院長の菖蒲谷友彬さん(36)が、転売防止へと動き出した。

 菖蒲谷さんは、他にも希少な療法食が相場の1・5倍〜10倍で出品されているのを数百件確認。フリマアプリやオークションサイトでも多数見つかった。メーカーではなく「転売ヤー」と呼ばれる業者や個人の出品だ。

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(ここまで 699文字/記事全文 1274文字)

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